『日本一の最低男』に続き『恋は闇』にも出演 志尊淳、30歳の節目でさらなる飛躍へ

 この2025年に30歳を迎えた志尊は、映画にドラマに舞台にと、さまざまな役どころに扮し、各作品を支えてきた。私が演技者としての彼のことを思うときにはいつも「『Q』:A Night At The Kabuki」の再演(2022年)での姿を思い出すのだが、本人からすればいつまでも過去の出演作に囚われているのは、決して喜ばしいことではないだろう。事実、志尊は演技者としての自身をアップデートし続けているのだから。

 この『日本一の最低男』で父親役に扮したことも、まだ“若手”に分類される志尊のキャリアにおいて大きなことだったに違いない。同世代の俳優たちの中には、まだ高校生役を演じる者だっている。まだ演じられる年齢なのだ。だからこれからまた志尊が高校生役を演じる機会がないとはいえない。もしあるならば、『日本一の最低男』で父親役を演じた経験が活きた高校生像を彼は立ち上げてみせるだろう。俳優とはそういうふうにして、自身の中にさまざまな“人生”を積み重ねていくものなのだ。

 この夏からは配信ドラマ『グラスハート』(Netflix)もスタート。俳優としての、真の演技者としての道は、じつに険しいものだ。志尊淳のその歩みは、ここからさらに本格化していくのだろう。

木曜劇場「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」

“日本一の最低男”である主人公・大森一平が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を描く完全オリジナル作品。

■放送情報
『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:香取慎吾、志尊淳、冨永愛、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香、佐野玲於、橋本じゅん、安田顕ほか
脚本:政池洋佑、蛭田直美、おかざきさとこ、三浦駿斗
演出:及川拓郎ほか
プロデュース:北野拓ほか
主題歌:香取慎吾「Circus Funk(feat. Chevon)」(トイズファクトリー)
制作協力:テレパック
制作・著作:フジテレビ
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