浅川梨奈が実写化作品で培ってきた実力 朝ドラ『おむすび』でさらなるブレイクなるか
NHK連続テレビ小説『おむすび』の最終回が迫ってきた。改めて振り返ってみると、本作は出演者の平均年齢が比較的低く、朝ドラ初出演の若手俳優も多い。その1人が、浅川梨奈だ。結(橋本環奈)の姉・歩(仲里依紗)の後輩ギャルのムータンを演じている。
初登場は2024年12月25日に放送された第63話。怪我で野球選手になる夢が絶たれ、結とも別れた翔也(佐野勇斗)をナンパしてきたギャルのうちの1人として登場した。しかし一瞬、浅川だと気づかなかった人も多いのではないか。浅川は金髪にヒョウ柄のトップスというゴリゴリのギャル扮装もさることながら、関西ギャルとしてのナチュラルな演技で役に溶け込んでいた。浅川が演じていると分かった上で観返しても、「本当に?」と疑ってしまうほど、普段の彼女とはまるで別人。
ただ、それは今回に限った話ではなく、浅川はデビュー間もない頃から役によってガラリと印象を変える七変化の役者だ。本作で仲里依紗や松井玲奈らとキレのあるパラパラを披露していたが、彼女にとってダンスは得意分野。というのも、浅川はアイドルグループ「SUPER☆GiRLS」の元メンバー。avex主催のアイドルオーディションに合格後、候補生を経て2014年2月に同グループへ加入。“なぁぽん”の愛称でファンから親しまれ、2019年1月に惜しまれつつ卒業した。
グループに在籍中から個人でグラビアや俳優業に乗り出していた浅川。多くの人が俳優としての彼女を初めて知ったのは、『咲-Saki-』(2016年/MBS・TBS)ではないだろうか。麻雀に打ち込む女子高生たちの青春を描いた小林立の漫画を原作としたドラマで、劇場版も制作された。浅川のほかに浜辺美波や山田杏奈など、のちに大ブレイクした俳優陣が出演している。その中で浅川が演じた“のどっち”こと、和は麻雀の天才。ツインテール、大きなリボン、白のニーハイといった二次元キャラらしい要素が詰まっているが、浅川は違和感なく見事に再現してみせた。ビジュアル面はもちろんだが、普段は大人しいのに、麻雀の時は途端に熱くなる和のギャップも緩急ある芝居で表現している。