『フォレスト』全ての真相が明らかに “楓”比嘉愛未と“純”岩田剛典の“ハッピーエンド”
「深い深い森の奥、その先に何があるかは分からない。でも、この人となら」
『フォレスト』(ABCテレビ・テレビ朝日系)は、ハッピーエンドなのか。それとも、バッドエンドなのか。個人的には、楓(比嘉愛未)と純(岩田剛典)にとっては、ハッピーエンドだったのではないかと思っている。人生は、何が起きるか分からない。それでも、「この人となら、どんなことでも乗り越えられる」と思える相手に出会えるのって、どうしようもないほどの奇跡だと思うから。
※以下、『フォレスト』最終話のネタバレを含みます。
茜(黒沢あすか)や葉山(堀部圭亮)、孝子(ふせえり)など、罪を起こした登場人物たちは、みんな“金”に狂わされているのだと思っていた。しかし、真琴(ファーストサマーウイカ)の言葉を聞いて、それぞれが“愛”に突き動かされていたことに気づいた。
あまりにも罪を起こした人物が多すぎて、“黒幕”というのが正しいか分からないが、ほとんどの事件に関わっているのは真琴だ。まず、3年目に、茜がローストポークに毒を吹きかけたのを知っていて、見て見ぬふりをした社員はやっぱり真琴。ただ、その理由は、「こんな家、出たい」と言っていた楓を逃してあげるためだった。食中毒のことで、ブランフォレストが傾けば、楓が解放されると思ったらしい。
そして、鈴子(松田美由紀)に毒を盛ったのも、孝子ではなく真琴だった。鈴子に苦しめられている楓を見ていられなかった……というのが動機だったようだが、楓が言うように「どんな理由があっても、命を奪うことは許されない」。しかし、真琴は「一番許されないのは、わたしから和歌奈を奪ったこと。ずっと取り返したかった。和歌奈を!」と悪びれる様子もない。しかも、鈴子を殺害する動機がある純を犯人に仕立て上げるために、さまざまな計画を仕掛けていたらしい。
楓を純が暮らす街に引っ越させたのも、純が働くクリーニング屋に行くように仕向けたのも、真琴。リョウスケの吸入器を純の前に置いたのも、やっぱり真琴だった。彼女は、鈴子と葉山が「まさか、埋めた場所を誰かに気づかれたとか?」と話しているのを聞き、26年前に幾島家の庭にあった池が、急に花壇に変わったことを思い出した。そして、そこを掘ってみると、リョウスケの白骨化した遺体が……。リョウスケの失踪に幾島家が関わっていることを純に匂わせるために、吸入器を取り出したのだろう。