稲垣吾郎版『ハリー・ポッター』に期待できる理由 これまでのキャリアが詰まった説得力
稲垣吾郎が、TBS赤坂ACTシアターにてロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』にて、7月からハリー・ポッター役を務めることが発表された。
稲垣吾郎、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』でハリー役に 「自分のライフワークの作品に」
TBS赤坂ACTシアターにてロングラン上演中の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』。7月からのハリー・ポッター役を稲垣吾郎が務める…本作は、2007年に出版された小説『ハリー・ポッター』シリーズの最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』から19年後が描かれる舞台。魔法省の魔法法執行部部長となった37歳のハリー・ポッターと、ハリーの子であるアルバス・セブルス・ポッターの関係を軸に描いた冒険物語で、小説は完結したが、『ハリー・ポッター』シリーズの8番目として位置付けられ、舞台上演後に書籍化もされた。本国イギリスでは2016年に初演され、日本では、2022年7月から無期限のロングラン上演されている。
ハリーは闇の魔法使いヴォルデモートに両親を殺されたが、2人の深い愛によって自身は守られ、額に稲妻型の傷が残った。だが、育つ過程で両親や他人からの愛や優しさに触れられなかったハリーは、心に闇を抱えがちだった。親となったハリーは、自分の子への心配と愛はあるが、それをうまく表現できず、子との関係に悩むのだった。そんなハリー役を、これまで藤原竜也、石丸幹二、向井理、藤木直人、大貫勇輔、吉沢悠、平方元基が演じている。演じる人によってハリーの姿が絶妙に異なり、何度見ても新たな発見があり、おもしろさが感じられるのが本作の見どころのひとつだ。
さらなる見どころは、仕掛けのわからない魔法の演出。小説はもちろん、映画でもお馴染みの呪文や薬品が舞台でも出てくるのだが、舞台上で魔法が実現しているように見えてくる。舞台でありながら、テーマパークのアトラクションのような、まさに魔法の世界がそこには広がっている。