市川実日子、ネタバレ“死守”に努めた『ホットスポット』の撮影 「実は伏線だらけ」

 市川実日子が主演を務める日本テレビ系日曜ドラマ『ホットスポット』が本日1月12日よりスタート。それに先駆けてのマスコミ向けの試写会&制作会見が1月10日に日本テレビにて開かれ、主演の市川のほか、共演の角田晃広(東京03)、鈴木杏、平岩紙が登壇した。

(左から)鈴木杏、市川実日子、角田晃広、平岩紙

 本作は、バカリズムが脚本を手がけ、『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)チームと再びタッグを組むオリジナルドラマ。舞台は、日本が誇る富士山の麓にある山梨県のとある町。ビジネスホテルに勤めるシングルマザーの主人公・遠藤清美(市川実日子)が、ある日、ひょんなことで宇宙人に出会ったことから物語は展開する。

 この作品の最大の注目ポイントは「宇宙人」。市川をはじめとするキャスト、スタッフ陣は宣伝活動をする中で、その宇宙人の正体について一切話してこなかったが、今回の会見は試写終わりに開かれたということで、そのリアクションや感想を伺うような形で会はスタート。市川は「第1話のオンエアで観てくださる方に『へえ』って思っていただきたいので、死守してまいりました。 どうか皆さんも共犯者となって、この素敵な記事を書いていただけたらと思います」と挨拶する。

(左から)鈴木杏、市川実日子

 第1話を観た感想について市川は、「これまでのバカリズムさん作品と同じように、面白い会話劇はあるんだけれども、また一味違う作品になってるんじゃないかなという気がしました。新たなところを進んでいっている」とコメント。清美の同僚・高橋孝介を演じる角田は、「宇宙人が出てくるドラマというところで、ちょっと壮大なコントというところは個人的にありつつ、楽しく観させてもらいました」と話しつつ、どのようにストーリーが広がっていくのか楽しみになったと伝える。

 鈴木が演じるのは、清美の幼なじみの中村葉月。自分が出演していないシーンの台本はあえて読み込まないようにしていたという鈴木は、いち視聴者としてホテルでのシーンが面白かったと挙げ、「実日子ちゃんがお母さんに見えるのに感動したりとか」と客観的な視点での感想を述べる。

 同じく清美の地元の友人・日比野美波を演じる平岩は、「少年コミックを読んでるワクワクを感じて、先が気になる」と微笑む。また、現場では演出陣が「間、テンポ」を気にしていることを明かし、編集も相まって観やすくなっていると伝えた。

平岩紙

 4人はドラマの注目ポイントを事前に書き出していたフリップをここでオープン。市川は「宇宙人」、平岩は「台詞がカッコイイ」、角田は「富士山」、鈴木は「実は伏線だらけ」と記載。平岩はバカリズム脚本のドラマに出るのは今回で3作目となり、「会話劇がこの作品の肝ですけど、そのセリフが自分にとって息を吸って吐くぐらい自然で。何気ない会話の中にも考察だったり面白みがちゃんと含まれていてすごいなと思います。単純にこのセリフ言いたくなるなっていうのがちりばめられていて、セリフ量はたくさんあるけど覚えがいがあって、覚えてしまえさえすればもう現場は楽しいしかないみたいな感じがあって、それが伝わればいいなって思います」と撮影後に心配になるほどの自然体の演技であることを明かしていた。

鈴木杏

 清美たちが勤めるレイクホテル浅ノ湖は、綺麗な富士山を望む場所にある。ホテルのシーンはセットで撮影されており、富士山の景色はLEDで再現。その映像は現地で実際に撮影したもので、シーンに合わせて時間帯が変化し、雲や鳥、バスが通ったりもすると角田は説明する。「このドラマがね、日本のジャパニーズドラマとして観られるようにというテーマもあるみたいです。アジアとしての枠ではなく、ジャパニーズドラマっていう、世界の方がもし観てくださった場合ですよ」と角田はついさっきスタッフに聞いたという情報を得意げに話していた。

 「実は伏線だらけ」のフリップを掲げる鈴木は、『ブラッシュアップライフ』の鳩が電線にとまっている冒頭のシーンと最終回ラストのシーンが繋がっていたことを例に出しながら、第1話で清美、高橋、葉月、美波が訪れるファミレスでのシーンにも、後々の登場人物が出ていると明かし、「私たちもまだ知らされてない伏線がいっぱいあるんじゃないかと言われております」と期待を寄せた。

関連記事