川栄李奈、『となりのナースエイド』でどう進化? 舞台『千と千尋の神隠し』の経験が強みに

 さて、いまでは川栄李奈が国民的な俳優のひとりであるとすることに、もうほとんど異論の声は上がらないのではないだろうか。朝ドラ『カムカムエヴリバディ』(2021年度後期/NHK総合)で上白石萌音と深津絵里とともにトリプルヒロインを務め、100年にもおよぶ女性たちの人生という物語のバトンをつなぎあったことは多くの視聴者の記憶にいまだ鮮明に刻まれていることだろう。『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(2019年/日本テレビ系)の頃はまだ“若手注目株のひとり”だったが、『となりのナースエイド』にてGP帯の連続ドラマ初主演を務め上げたことで、その地位を不動のものにしたと思う。だからその「続編」で気になるのは、前回からどれくらい進化しているのかということだ。


 2024年の川栄のドラマ出演は『となりのナースエイド』だけだったが、映画は『ディア・ファミリー』と『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』が公開された。ドラマは主演だが、映画のほうはどちらも“支えるポジション”にまわって力を発揮した。そして何より昨年は、舞台『千と千尋の神隠しSpirited Away』で主演を務め、日本全国のみならず、ロンドンの観客の前にも立った。この経験は現在の彼女の圧倒的な強みだろう。舞台上ではその身を観客に差し出さなければならない。キャラクターの心情を全身で体現するということにロングスパンで挑み、やりきったわけだ。ここで得たものが、『となりのナースエイドSP2025』でのパフォーマンスに活きてくるのではないだろうか。

■放送情報
『となりのナースエイドSP2025』
日本テレビ系にて、1月11日(土)21:00〜放送
出演:出演:川栄李奈、高杉真宙、矢本悠馬、吉住、上杉柊平、織田梨沙、あかせあかり、古田新太、千葉雄大、原菜乃華、渡辺真起子、吉田鋼太郎、瀧本美織、成海璃子、小手伸也、水野美紀
原作:知念実希人『となりのナースエイド』シリーズ(角川文庫/KADOKAWA刊)
脚本:オークラ
音楽:井筒昭雄
主題歌:Awesome City Club「ヒカリ」
演出:内田秀実   
チーフプロデューサー:松本京子
プロデュ―サー:藤森真実、白石香織(AX-ON)、森雅弘(AX-ON)、島﨑敏樹(泉放送制作)
協力プロデューサー:藤村直人
制作協力:AX-ON、泉放送制作
©日本テレビ
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