ジェシカ・チャステインが忘れたい記憶に翻弄される 『あの歌を憶えている』特報映像公開
2025年2月21日より公開されるジェシカ・チャステイン主演『あの歌を憶えている』の特報映像が公開された。
本作は、忘れたい記憶を抱え続けている女と、忘れたくない記憶を失っていってしまう男、記憶に翻弄される不器用な2人がニューヨーク・ブルックリンで出会い、新たな人生と希望を見つけていくヒューマンドラマ。『或る終焉』や『ニューオーダー』などのミシェル・フランコが監督を務めた。
主演を『タミー・フェイの瞳』でアカデミー賞主演女優賞受賞を果たしたチャステイン、若年性認知症を抱えるソール役をピーター・サースガードが務めるほか、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、ジェシカ・ハーパーらが共演に名を連ねた。
ソーシャルワーカーとして働き、13歳の娘とニューヨークで暮らすシルヴィア(ジェシカ・チャステイン)。若年性認知症による記憶障害を抱えるソール(ピーター・サースガード)。それまで接点もなかったそんな2人が、高校の同窓会で出会う。家族に頼まれ、ソールの面倒を見るようになるシルヴィアだったが、穏やかで優しい人柄と、抗えない運命を与えられた哀しみに触れる中で、彼に惹かれていく。だが、彼女もまた過去の傷を秘めていた。
公開された特報映像では、シングルマザーのシルヴィアと、忘れたくない記憶を持つ若年性認知症のソールが、偶然出会うシーンから始まる。「叔父を見てもらえたら嬉しい」というソールの姪からのお願いで、シルヴィアとソールは同じ時間を過ごし次第に近づいていくが、思い出したくない過去が明らかになり、シルヴィアもまた記憶に翻弄されていることがわかる。2人の記憶が交差し、支え合い、希望を見つけていく。映像には、全世界で1000万枚以上を売り上げたプロコル・ハルムの楽曲「青い影」が使用された。
フランコ監督は、「私は、何らかの理由で社会の隙間に落ちてしまう人々についての映画を作りたかったのです。期待に応えられない、あるいは応えたくないという彼らの気持ちは、多くの場合、彼らの記憶の中にしか存在しない出来事に根ざしています。しかし時には彼らの疎外そのものが、過去の影からの脱出、現在の生活を築くチャンスを与えてくれるのです。記憶とは、本当にその影から逃れられるかどうかなのです」とコメントを寄せた。
■公開情報
『あの歌を憶えている』
2025年2月21日(金)新宿ピカデリー、Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下ほか全国公開
出演:ジェシカ・チャステイン、メリット・ウェヴァー、ブルック・ティンバー、エルシ
ー・フィッシャー、ジェシカ・ハーパーほか
監督・脚本:ミシェル・フランコ
配給:セテラ・インターナショナル
2023年/103分/アメリカ・メキシコ/英語/シネマスコープ/5.1ch/原題:Memory/日本語字幕:大西公子
©DONDE QUEMA EL SOL S.A.P.I. DE C.V. 2023
公式サイト:https://www.memory-movie-jp.com