綾瀬はるか、自身のモチベーションに繋がる“挑戦状”の存在 10~20代からの変化とは?

綾瀬はるか、“挑戦状”がモチベーションに

「“こういうものがやりたい!”というのが、そこまであるタイプではない」

ーー大沢一菜さんとはかなり年の差がありますが、どのように関係を築いていきましたか?

綾瀬:一菜ちゃんは最初はすごくシャイだったので、あまりお話をすることができなかったんです。ただ、撮影を進めるなかで、自然に触れたり、一緒に虫を捕まえたり、ご飯を食べたりしていくうちに、だんだんと打ち解けていきました。この作品はほぼ順撮りだったので、リアルと物語のなかでの関係性がリンクしていたのも良かったです。監督とも、「最初は、この距離感でいいよね。のり子とハルもこんな感じだし」と話していて。なので、あえて最初は自分から積極的に話しかけて……ということはしなかったです。

ーー実際に共演してみていかがでしたか?

綾瀬:すごく素敵だなと思いながら見ていました。めちゃくちゃ稀有な存在だと思います。

ーーもともと『ルート29』のような作品はお好きだったのでしょうか?

綾瀬:『こちらあみ子』が好きだったので、森井監督が撮る作品というのに興味がありました。

ーー『こちらあみ子』のは、どのようなところが好きですか?

綾瀬:あみ子って、子どもながらに良かれと思っていることをしているんだけれど、大人に怒られちゃうんですよね。それなのに、健気にまっすぐ生きようとしている。森井監督って、「これって現実なの? それとも、死後の世界なの?」というわからない世界線を描かれることが多いと思うんですけど、そういうところも好きです。

ーー『ルート29』は綾瀬さんのキャリアにおいても特殊な立ち位置の作品ですよね。

綾瀬:わたしは、「こういうものがやりたい!」というのが、そこまであるタイプではないんです。何か作品を観て、「こんな役がやりたいなぁ」と思うことはあるけれど、お話をいただいたものをやってみる感じで。ただ、10代から20代のころは、「大河ドラマをやりたい」「アクションをやってみたい」というのは、言ったりしていました。

ーー大河もアクションも叶えられていますね。

綾瀬:大河が決まったときは、「大河できるんだ! やったぁ!」って大喜びしました。今後は、10代のころからご一緒しているチームのプロデューサーさんが、「こんな役をやってみたらどうだ?」と挑戦状を与えてくれるので、そのラブレターを受け取り続けていきたいなと思います。それがモチベーションになっている気がします。

■公開情報
『ルート29』
TOHOシネマズ 日比谷ほかにて公開中
出演:綾瀬はるか、大沢一菜、伊佐山ひろ子、高良健吾、原田琥之佑、大西力、松浦伸也、河井青葉、渡辺美佐子、市川実日子
監督・脚本:森井勇佑
原作:中尾太一『ルート29、解放』(書肆子午線)
主題歌:「Mirror」Bialystocks(IRORI Records/PONY CANYON)
製作:東京テアトル、U-NEXT、ホリプロ、ハーベストフィルム、リトルモア
配給:東京テアトル、リトルモア
©2024「ルート29」製作委員会
公式サイト:route29-movie.com

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