『Destiny』BD&DVD収録のメイキングは必見 石原さとみ×亀梨和也のラストシーンの裏側も

 実は父親同士にも因縁があり、出会ってはいけなかった奏と真樹が惹かれ合うことで、周囲を巻き込んで悲劇が連鎖していく。そのさまはあまりに切なく、互いにとって代えの利かない“運命の人”ながら、その運命の力に翻弄されては抗おうとしていく2人から目が離せなくなる。

 奏の父・英介の死の真相、カオリの死に隠された真実、そして真樹の失踪理由など、それぞれの出来事の繋がりや黒幕を考察しながらも、出会った瞬間から奏の世界を無理矢理にでもこじ開けペースを乱し続けてきた真樹が、仕事もプライベートも守るべきものができた現在の奏の前に突如現れ、当時と同じように彼女の心をかき乱していくさまには、ハラハラドキドキさせられっぱなしだ。

 気づけばすぐにいなくなってしまいそうな根無し草かのような真樹から滲む“自分が幸せになることをはなから諦めている”かのような寂しげな笑顔には、何度胸を締め付けられそうになったことか。そして、言いたい言葉をいくつも飲み込んで、あくまで検事という職業人として真樹と向き合おうとする奏の凜とした強さも。初めて出会った時に真樹に唆され、共犯関係を組んだテストのカンニングぶりに彼女が犯す、人生2度目の罪の行方も見ものだ。渋々引き受けた初回の共犯関係から打って変わって、彼女自らの強い意志を持って臨んだ2回目は“他でもない自分のために”、“過去何もできなかった自分との決別のために”奏が身を投じた逃避行であり、博打だったと思える。

 全ての謎が明かされた後、最終話のラストシーンは奏の無防備で無邪気な振り向きざまの満面の笑顔が画面いっぱいに映し出され幕を閉じた本作。このラストシーンのメイキング映像は、“やっぱり奏は振り向いた後にこうしたんだろうな”という我々視聴者の予想の答え合わせができるような内容になっている。

 没入感たっぷりの本作の舞台裏を覗きながら、奏と真樹や周囲が見つけた“運命”が何だったのか、自ら手を伸ばそうとした“運命”はどんなものだったか、もう一度贅沢な映像美に包まれながらなぞってみることをおすすめしたい。

 

■リリース情報
『Destiny』
10月30日(水)Blu-ray&DVD-BOX発売

【Blu-ray BOX】
価格:32,340円(税込)
品番:TCBD-1626
仕様:2024年/日本/カラー/本編418分+特典映像116分/1層/本編:1080p High Definition 特典:1080i High Definition/音声:リニアPCM2chステレオ/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/全9話/4枚組(本編Disc3枚+特典Disc1枚)

【DVD-BOX】
価格:26,400円(税込)
品番:TCED-7597
仕様:2024年/日本/カラー/本編418分+特典映像116分/16:9LB/片面1層(Disc1~5)、片面2層(Disc6)/音声:ドルビーデジタル2.0chステレオ/バリアフリー日本語字幕(本編のみ)/全9話/6枚組(本編Disc5枚+特典Disc1枚)

<特典映像>
■メイキング映像
 撮影裏に密着したメイキングは、ラストシーンの裏側や感動のクランクアップなどの初出し映像が満載!
■制作発表記者会見&試写会
■オンラインファンミーティング完全版
 石原さとみさん&亀梨和也さんが選んだドラマ前半戦ベストシーンの発表や、視聴者の質問にお答し大盛況で幕を閉じたオンラインファンミーティングが完全版で収録決定!
■TVerオリジナルドラマ「ep.1.5真樹が明かす…もう一つのDestiny」

<封入特典>
パッケージ仕様は【くるみ三方背ボックス付き・Mロックトールケース仕様】
■ブックレット(24P)

出演:石原さとみ、亀梨和也、安藤政信、宮澤エマ、矢本悠馬、曽田陵介、田中みな実、高畑淳子、佐々木蔵之介、仲村トオル
脚本:吉田紀子
音楽:得田真裕
主題歌:椎名林檎「人間として」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:浜田壮瑛(テレビ朝日)、森田美桜(AOI Pro.)、大古場栄一(AOI Pro.)
監督:新城毅彦、星野和成、中村圭良
制作協力:AOI Pro.
制作著作:テレビ朝日
発売元:株式会社テレビ朝日
販売元:TCエンタテインメント株式会社
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