『西園寺さんは家事をしない』のテーマとも合致? シルバニアファミリーが支持される理由

 夏ドラマナンバーワンという声も挙がるなど、回を重ねるごとにキャラクターたちの愛おしさが増し続けているTBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』。そんな本作において、物語序盤から注目を集めたのが、主人公・西園寺さん(松本若菜)が愛するシルバニアファミリーだ。

 シルバニアファミリーは、1985年にエポック社から発売されたドールハウス玩具シリーズ。このシリーズは、森の中で暮らす小さな動物たちの家族をテーマにしており、その細やかな作りと愛らしいデザインで瞬く間に注目を浴び、40年近くにわたり人気を保ち続けている。近年はSNSでも話題になることが多く、期間限定のランダムグッズや地域限定の人形も発売され、TikTokやInstagramでお気に入りのシルバニアファミリーを撮影をして投稿している人も多い。

 シルバニアファミリーの魅力はその精巧な作りにある。小さな部屋や食器、家具に至るまで、細やかなディテールが施されており、子どもだけではなくーーというより、大人だからこそ、その職人技に魅了されるのだ。

 シルバニアファミリーは、想像力を育む点にも優れている。多様な動物種や職業を持つ家族が登場し、自由に物語を作り出せるこのシリーズは、子どもの創造性を刺激し、プレイヤー自身が創造的な物語を構築する楽しさを教えてくれる。それは大人になったとしても変わらないだろう。『西園寺さんは家事をしない』では、西園寺さんが自身のアクリルスタンドをシルバニアファミリーの中に設置。文字通り、その世界の住人となって、彼らと一緒に暮らしているのだ。アクリルスタンドは12体にも及ぶという。(※)

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