生田絵梨花の姿に胸を締めつけられる 『素晴らしき哉、先生!』で考える“先生の自由”

 よく考えたらそんなわけがないのに、先生は産まれたときから正しい行いしかしないものだと思っていた。学校で叱られたこともなければ、もちろん二人乗りなんかしたこともない。飲み屋でハメを外すことだってないし、失恋したとしても次の日には切り替えて仕事に集中できるものなのだ、と。しかし、りおを見ていると、先生だっていっぱいいっぱいのなかで生きていることに気づく。

「失恋したときとか、離婚とか、親の死とか。先生って、そういうのどう乗り越えてんのかなぁって」

 思い返せば、先生がプライベートなことで落ち込んでいる姿って見たことがない。きっと、先生たちも知らない間に失恋していたり、身近な人の死を経験していたり、「もう、笑ってらんないわ!」と思いながら、教壇に立っていた日もあったのだろう。学生時代に『すばかな先生』が放送されていたら、もっと先生のことを思いやれたかもしれない。

 「先生なんて、やんなきゃよかったなぁ。生徒たちの前で平気なフリしてるの、ほんとキツいです」と言いながら、ストレス発散がうまいりおは、クラブではしゃいだりしながら、すべてを笑いに変えていく。そんな姿を保護者が見たら、「先生らしくない行動はやめてください」と釘を刺してくるのだろう。でも、『すばかな先生』で教師のリアルを知った今なら思う。「憂さ晴らししてはダメですか? 先生だって人間だから」と。

■放送情報
『素晴らしき哉、先生!』
ABCテレビ・テレビ朝日系にて、毎週日曜22:00〜放送
出演:生田絵梨花、茅島みずき、鈴木仁、橘優輝、永瀬莉子、矢吹奈子、小宮璃央、小栗有以、葉山奨之、桐山漣、浜谷健司、鈴木紗理奈、田口浩正、小関裕太、萬田久子、柳沢慎吾、田中美佐子、高橋克典
脚本・演出:宅間孝行
音楽:コトブキミュージックラボ
主題歌:竹内まりや「歌を贈ろう」(ワーナーミュージック・ジャパン)
企画・プロデュース:清水一幸(ABCテレビ)
プロデューサー:松崎智宏、藤田洋平(ABCテレビ)、川西琢、倉木義典、矢内達也(エー・ビー・シーリブラ)
制作協力:エー・ビー・シーリブラ
制作著作:ABCテレビ
©︎ABCテレビ
公式サイト:https://www.asahi.co.jp/subakana_sensei/
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