『Missナイト & Missデイ』チェ・ジニョクにギャップ萌え ミジン&ジウンの恋が前進

 主人公が20代と50代を行ったり来たりする斬新な設定で人気のドラマ『Missナイト & Missデイ』。主人公の就活浪人生のイ・ミジンをApinkのチョン・ウンジが演じ、50代になったミジンを『パラサイト 半地下の家族』『私たちのブルース』『今日もあなたに太陽を』など多数の作品で大活躍中のイ・ジョンウンが演じている。本稿では第11話、第12話を中心にご紹介したい。(以下、ネタバレあり)

 ミジンは、8年目の就活浪人中に就活詐欺に遭い茫然自失な中で、井戸に落ちた猫を助けながら、“違う人間になりたい”と強く願う。すると翌日目を覚ますと、50代の姿になっていた。そこから日中は50代の姿で、夜の間は20代に戻る摩訶不思議な現象が起きる。ミジンは、行方不明の叔母の名前を借りてイム・スン(イ・ジョンウン)として、ソハン地検のシニアインターンとして就活に見事成功する。ミジンは、詐欺の現場で助けてくれた検事のケ・ジウン(チェ・ジニョク)の下で、昼間はスンとして働くことになる。

 ミジンが、雨の中でウォン(ペク・ソフ)から告白されているところを目撃してしまうジウン。ジウンは、ミジンとの感情の行き違いが気になり、彼女の元に引き返していたのだった。ミジンはウォンが「こんな気持ちは初めてだ! すごく好きなんだ! その人のことが心配でそわそわして何も手につかない……! 薬を飲むのも忘れて考えるのは初めてなんだ」と訴えるのを聞き、「その人って?」と聞き返す。するとウォンは、ミジンを見つめて、「君だ」とミジンへの想いを打ち明ける。傘もささずに雨に打たれながらその光景を見ていたジウンは、ショックを受けて風邪で寝込んでしまう。

 翌日、スンは始業時刻になっても出勤しないジウンにやきもきする。スンは、チュ捜査官(ユン・ビョンヒ)からジウンが病気で欠勤だと聞き、血相を変える。ジウンのことが気になって仕方がないスンの様子を見て、ウォンを気にしていると思い込むチュ捜査官。窓からスンを覗くウォンを「シッシッ」と犬を追い払うようにして、コートで窓を隠してしまうのが可笑しい。チュ捜査官がウォンからスンを守っているかのようで、なんとも微笑ましいのだ。

 一方、スンは風邪と聞いたジウンのことが気になって仕方がない。気にしないでおこうと言い聞かせながら、彼のために薬を買いに走り、お粥を買いに出かけた先ではまたもやチュ捜査官が先にいるというコントの世界をひとしきり楽しめる。

 日が沈み、ミジンは元の姿に戻り、家からおかずを持ってジウンの元に向かう。部屋の前におかずを置いて去ろうとするも、そこに現れたチュ捜査官が空気を読んでインターホンを鳴らして去っていくというナイスプレー! この様子を見ていたミジンの友人ガヨン(キム・アヨン)もチュ捜査官にときめくという展開に(ガヨンはこのとき、コンタクトがずれて裸眼だったというオチがつく)。さらにチュ捜査官も結婚詐欺に遭っていて、独身だったという事実が明かされたが、まさかこの2人に恋愛展開が訪れるのだろうか。

 ジウンの部屋に入ったミジンは、食事の用意をして去ろうとするもジウンから手首を掴まれて「行かないで」と引き留められる。ミジンが食事を用意する姿を見て、母の姿を重ねるジウン。弱っている時に優しくされると心に響くものだが、ミジンに母の姿を見たジウンは、急に姿を消した母を探してソハン市に来たことをミジンに打ち明ける。ミジンはジウンの話を聞いて涙を浮かべる。ミジンの失敗に終わったキスにより、ギクシャクして心がすれ違っていた2人だが、お互いの心が柔らかく寄り添っていく。

 風邪が治って出勤したジウンは、チュ捜査官から、ウォンが「好きな人と両想い」だと聞かされ、ミジンへの告白を思い出して激怒する。ジウンから八つ当たりされたチュ捜査官が派手にズッコケる姿に笑わせられる。

 その後、ジウンはチュ捜査官から両想いなのはウォンとスンと聞かされて、大笑いする場面があるのだが、このときのジウンの大笑いする姿がすこぶるかわいい。チェ・ジニョク演じるジウンのクールな姿と、ミジンを想いながらウジウジし、ウォンにやきもちを焼いて「不愉快だ」と発言したり、安堵して大笑いしたりする多彩な姿にギャップ萌えしてしまう。コメディ、シリアス、ロマンスと、何をやってもハマるチェ・ジニョクの感情演技に大いに魅了される。

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