木村昴、初主演ドラマ『クラ好き』でエンターテイナーの真価を発揮? “身体の芝居”に期待

 そんな彼が主演を務める『クラスメイトの女子、全員好きでした』が描くのは、他人の欠点に惹かれてはすぐ恋に落ちてしまうダメ男が、超個性的なクラスメイトの女子たちへの片思いを重ねながら成長していくさまだ。

 木村が演じる枝松脛男は、冴えない小説家志望の男。しかし彼は偶然手に入れた小説を盗作したことで、一躍人気作家になってしまう。新川優愛が演じる担当編集者の片山美晴とともに、枝松は真の作者を探すため奮闘することになるわけだ。そこでカギを握るのが、なぜか枝松が中学時代に恋をしたクラスメイトの女子たち。つまり本作は、彼女たちとの思い出を枝松が回想するかたちで進んでいく。

 原作エッセイの“まえがき”は、「おまえは、女の子と恋はできないだろう」という一文からはじまる。これは著者が父親から言われた一言らしい。ただしそれは、見てくれではなく内面に目を向けられる、大人になるまでの期間のことだと。そこで彼は「恋ができない僕は、みんなが恋をしているときにどうしたらいいの?」と問い、父は「そうやな、“覚えろ”」と答える。女の子たちとの記憶が、いつか大切な宝物になるのだとーー。そうして、恋した女子たちに関するエピソードが1話ずつ展開していくのだ。

 今回のドラマでは、“憧れのあの子とキスをするため、ベルマークを1,000枚かき集めたこと”や、“プロレスラーを目指すあの子のため、ジャイアントスイングの練習台になったこと”、フランスから転校してきたあの子に、日本のお菓子を食べさせようと奮闘したこと”などが語られるようだ。どのエピソードもユニーク(原作はある意味もっとハードなので、どこまで描かれるのか期待大)。これらの物語に木村は飛び込んでいく。

 木村が“声の芝居”だけで魅せられる存在だというのは周知の通り。注目すべきポイントは、“身体の芝居”でどこまで魅せてくれるのだろうかということだ。平成が生んだ稀代のエンターテイナーの真価が、ここで明らかになるかもしれない。

■放送情報
『クラスメイトの女子、全員好きでした』
読売テレビ・日本テレビ系にて、7月11日(木)スタート 毎週木曜23:59~放送
出演:木村昴、新川優愛
原作:爪切男『クラスメイトの女子、全員好きでした』(集英社文庫刊)
脚本:森ハヤシ、鈴木裕那、武田雄樹
監督:綾部真弥、田口桂、松丸博孝
音楽:青木沙也果
チーフプロデューサー:前西和成
プロデューサー:矢部誠人、黒沢淳(テレパック)、東田陽介(テレパック)
制作協力:テレパック
制作著作:読売テレビ
©︎読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/classmate/
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