『鬼滅の刃』柱稽古編に追加された“アニオリ展開” OP映像&大正コソコソ噂話にも注目!

 5月12日よりTVアニメ『鬼滅の刃』柱稽古編が、フジテレビ系にて放送開始された。TVアニメは約1年ぶりのテレビ放送とあり、多くのファンが放送を待ちわびていたことだろう。柱稽古編の第1話「鬼舞辻󠄀無惨を倒すために」は、145以上の国と地域ですでに公開されており、放送される内容こそ同じものであるが、改めてufotableの威厳を感じさせるクオリティに驚かされた。

テレビアニメ「鬼滅の刃」柱稽古編 第1弾PV

 前作「刀鍛冶の里編」では、新たな日輪刀を手に入れるために刀鍛冶の里を訪れた炭治郎のもとに上弦の伍・玉壺と上弦の肆・半天狗が現れ、恋柱・甘露寺蜜璃、霞柱・時透無一郎、不死川玄弥といった鬼殺隊と共闘し、苦心の末に退治することに成功。「柱稽古編」以降は、その過程で太陽の光を克服した禰豆子を巡り、鬼舞辻無惨との最終決戦に向けた柱稽古の様子が描かれる。

 「柱稽古編」は、鬼との戦いは直接的に描写されることはほとんどないが、これまで明かされてこなかった柱のパーソナリティや関係性にフォーカスされた、本作の中で非常に重要な章でもある。原作コミックに換算すると15巻と16巻にあたるエピソード。それを9話分でまとめるとなると、アニオリ描写が加えられることが予想される。その意味でも非常に楽しみな章だ。

 「柱稽古編」の第1話から原作とは構成が異なっており、甘露寺と無一郎が活躍した「刀鍛冶の里編」に変わって、「柱稽古編」の冒頭では鬼が潜伏する城へと潜入した蛇柱・伊黒小芭内と風柱・不死川実弥が共闘するシーンから始まる。加えて日常描写を織り交ぜながら、ラストには無惨を倒すために珠世が産屋敷邸に招かれるまでが描かれており、冒頭とラストのこのシーンを追加することで、無惨の存在を強く印象づけ、今後の不穏な展開を想像させているのだ。この大胆な映画的な作りは、映像だからこそできた表現だろう。

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