『くる恋』偶然集まった3人の男たち 宮世琉弥演じる律のナチュラルな抱き寄せに胸キュン
そしてついにやってきた、律とのデート当日。金魚すくいから始まったデートは、律なりの記憶を失くす前のまことを意識した“無駄”を楽しむデートだった。何不自由なく育ったにもかかわらず、自分の会社を立てて努力をする律に、まことは感心を隠せない。起業を頑張ってきた理由を「ある人に認めてほしくて」と話す律には、いつも完璧な律の表情にほんのりと人間らしさが垣間見えた瞬間だった。
杏璃から「美しいものを美しいと感じてほしい」と言われたことで、まことは“12色の色鉛筆じゃない世界”をより意識し始める。そんなまことの「美しいものがみたい」というリクエストに応えるべく、律が選んだデートの場所はチームラボだった。さっと手を繋ぎ、「あっち行こう」と自然にリードする律の姿は、今のところもっともまことの恋人候補に近いのかもしれない。公太郎とも朝日とも違う、ストレートな愛を伝えてくれる律との間に流れる心地よい空気感が、まことの心を癒しているようにも見えた。
しかし、東京タワーを前にして、いよいよデートの一番いいところがこれから始まる……というところで律の会社で緊急トラブルが発生する。律はまことに申し訳なさそうな表情を見せるが、“今のまこと”だからこそできる彼女の対応に、律は感謝の気持ちを込めて「待ってて」といつもとは少し違う落ち着いたトーンで言葉を放つ。このシーンは、いかにも“恋が始まりそう”な2人の関係性の深まりを感じさせる印象的な場面だった。
八木亜未プロデューサーも律がまことを抱き寄せるシーンの撮影について語っており、「『片手で……』という監督のオーダーに、男性スタッフは『?』でしたが、りゅびびは即理解してOKを出してくれました」と話している。“りゅびび”こと律役の宮世琉弥のナチュラルな抱き寄せに、キュンとした女子も多いかもしれない。
『くる恋』第4話はついに“全員集合”? 八木Pが宮世琉弥の凄さやデートシーンの裏側語る
毎週火曜22時よりTBS系で放送中の生見愛瑠主演ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』。第4話の放送に向けて、八木亜未プロデュー…
ところが、仕事がなかなか終わらない律を待つまことの元に先にやってきたのは、公太郎だった。そこに朝日も加わり、律が到着する頃には偶然にも3人が集まることになり、香絵(丸山礼)のカフェで改めてお祝いをすることに。まことにとって、大切な人たちに囲まれた誕生日は、かけがえのない思い出になったことだろう。
一方で、第4話のラストでは「あのさ、一目惚れって嘘だよね?」とたずねる公太郎に律が不敵に微笑む場面も。まことの記憶が少しずつ紐解かれていく中で、“恋人候補”として今回一歩リードしたように見えた律だが、彼には何やら真の目的がありそうな予感。さらには、朝日の「どっちが好き?」という発言から、まことは母親に関するものであろう記憶の一部を取り戻す。家族に恋人……まことに周囲の人の記憶がない今、本作の中に巧妙に仕組まれた“嘘”は、一体どこからどこまでなのだろうか。
■放送情報
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:生見愛瑠、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥、丸山礼、肥後克広(ダチョウ俱楽部)、片平なぎさ
脚本:吉澤智子
演出:松木彩
プロデューサー:八木亜未
編成:武田梓
製作:大映テレビ、TBS
©︎TBS
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