『366日』切ない“両片思い”に胸キュン 広瀬アリスと眞栄田郷敦が過ごした“特別な時間”

 4月8日よりフジテレビ系にて放送がスタートした月9ドラマ『366日』。本作に登場する主人公の雪平明日香(広瀬アリス)と、その高校時代のクラスメイト水野遥斗(眞栄田郷敦)は、お互いに片思いをし合う関係性。高校時代の友人たち目線では2人の両思いは確信的。それにもかかわらず、すれ違いや誤解が相まって恋が成就しないまま卒業。離れ離れになってしまった間柄だ。

 そんな2人のすれ違いがもどかしく、切なかった第1話。本稿では回想シーンや、再会の場面で描かれていた、2人の心情を改めて振り返る。

「ありえないから、遥斗とは。そんなんじゃないから」

 高校の卒業式の日、ようやく遥斗に告白をしようと決意した明日香は直前に後輩から花束を受け取った遥斗を見て、さらには一緒にいるところを同級生たちに茶化されたことで、本来取ろうと思っていた行動とは真逆の言葉を投げつけてしまう。

 
 明日香の恋が始まったのは、もっとずっと前からだった。遥斗の実家が営むお好み焼き屋「てるちゃん」に同じ吹奏楽部に所属していた下田莉子(長濱ねる)や、野球部の小川智也(坂東龍汰)、吉幡和樹(綱啓永)らと集っていた明日香。末長く続くように思えたかけがえのない時間は、高校3年間という限られた時間の中にある一場面にすぎなかった。だからこそ明日香は「決して恋人関係ではなくとも、そんな時間ができるだけ長く続くように」と、風のウワサを頼りに遥斗が進学する東京の大学へ進むことを決意。

 しかし、現実はなかなか思い通りにならない。明日香の一大決心も虚しく遥斗は北海道の大学へと進学していった。そこに重ねて起こったのが、先述した卒業式の日の“告白事件”。なぜ、それが卒業式の日だったのか。これは「友情関係に亀裂が入らないように」「この気持ちが自分だけのものだったときに気まずくならないように」そう考えて決意したのではないかと筆者は予想する。

 
 「友達から恋愛に発展する可能性は?」このテーマがいつの世も話題になるのは、“恋愛と友情”の間に悩んだことがある人が少なくないからだろう。本作で描かれた明日香と遥斗が両片思いをしていたのにもかかわらず、今の関係が壊れることを恐れてなかなか想いを口にできずにいるところを見て、改めてそう考えさせられた。

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