生見愛瑠の役者としてのターニングポイントは? 俳優業は「自信はないけど、楽しい」

生見愛瑠の役者としてのターニングポイント

演技とちゃんと向き合おうと思えた『風間公親-教場0-』

――ここまで演じてきて、印象に残ったシーンは?

生見:「このシーン」というよりは、“過去のまこと”と“今のまこと”のセリフがリンクすることがあるんです。まことは今、普通に(感じたことを)言っているだけだけど、公太郎や朝日が聞いたら「あ、記憶が残る前のまことも同じことを言ってた」と言うようなシーンが多々あって。まことは記憶を失っているけど、すべてを忘れたわけではないんだなと思ったので、特に印象に残っています。

――今回は主演ということで、セリフ量もかなり多いと思います。

生見:セリフ覚えは本当にめちゃくちゃ速くて、これだけは特技にしたいと思っています(笑)。まことはいっぱい喋るけど、難しいことはあまり言わないので、わりと覚えやすいですね。

――セリフを覚えるときのマイルールなどはありますか?

生見:家では絶対にやらないこと。1週間くらい前から覚え始めますが、絶対に外で覚えるようにしています。

――現場で、主演として心がけていることを聞かせてください。

生見:「楽しい現場にできるように」というのを目標に(撮影に)入りました。でも、最初からみなさんすごく明るくて。スタッフさんも温かくて、仲が良くて、雰囲気が本当にいいんです。“火曜22時っぽさ”というか、そんな現場の空気感が視聴者のみなさんにも伝わるんじゃないかなと。意気込んでいたけど、何も心配いらなかったなと思いました。

――現場ではどんなお話を?

生見:先日初めて4人で一緒になって、「どうやったら距離が近くなれるのか」を考えた結果、あだ名をつけることになりました。瀬戸さんとか神尾さんとか宮世さんとか堅い名前が多いので、私は「めるるっていいよね、あだ名があって」と言われました(笑)。瀬戸さんは「こじじ」、宮世さんは仮ですけど「りゅびび」と呼んでいて、神尾さんだけは「ふーさん」です。甘いものが好きで『プーさん』みたいなので、「ふーさん」に決まりました。

――(笑)。現場で、よく話題になるようなことはありますか?

生見:みなさん、食べ物の話をしてるかもしれないです。瀬戸さんとは明太子の話をしたり、神尾さんとは甘いものの話をしたり。宮世さんとは、動物の話とかもしています。

――ドラマは、どんなところが見どころになりそうですか?

生見:まことは記憶喪失になったことで、“本当の自分”と“(自分が持っていた)指輪の相手”を探していきます。登場人物もすごく面白いし、キャラが濃くて。きっと公太郎派、朝日派、律派、と分かれていくんじゃないかなと思うので、好みの男性を見つけながら楽しんでもらえたらと思います!

――まことは“記憶喪失になったこと”が自分を変えるきっかけになりますが、生見さんの女優としてのターニングポイントは?

生見:みんなが観てくれて、たくさん「いいね」と言ってもらえたのは『風間公親-教場0-』(フジテレビ系/2023年)です。「バラエティと違うね」と言っていただけることが多くて、自分の中でも、そこから演技とちゃんと向き合おうと思えた作品なので、出会えてよかったです。

――俳優として活躍される中で、周囲からもお芝居について良い評判が届いているのではないでしょうか。

生見:レギュラー番組の共演者の方から、「バラエティに出てるときとのギャップがすごいね」とはよく言われます。「もっといろんな役をやってほしい」と言ってもらえることもありますね。

――役者業を始めた当初と今で、面白さに変化はありますか?

生見:始めた頃は本当に何もわからなかったので、「いただいた台本をしっかりと覚えてやる!」という感じでした。でも今は、ちょっとずつ面白さがわかってきて、台本に書かれていないところまで想像が広がるようになりました。監督に「こうしたほうがいいんじゃないか」と伝えて、意見を交換し合ったりするのも面白いなと思っています。

――受け身から能動的になったと。モデル、バラエティからお芝居の世界に飛び込んでいかれて、最初は引け目などもあったのでは?

生見:そうですね。でも、演技に関しては今でも一番自信がないんです。台本をもらって一生懸命やるけれど、正解がないので「これで合ってるのかな」と常にドキドキしています。

――そんな中で、生見さんが俳優業を続ける意味を教えてください。

生見:自信はないけど、楽しいんです。演じることもそうですし、3、4カ月同じチームでやっていくので、青春を味わっている感じがして。それから、私がその役をやることによって「勇気をもらった」とか「私も頑張ろうと思った」とか、観てくださった方の力になれることも、すごく嬉しいですね。

■放送情報
火曜ドラマ『くるり~誰が私と恋をした?~』
TBS系にて、4月9日(火)スタート 毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:生見愛瑠、瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥、丸山礼、肥後克広(ダチョウ俱楽部)、片平なぎさ
脚本:吉澤智子
演出:松木彩
プロデューサー:八木亜未
編成:武田梓
製作:大映テレビ、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/darekoi_tbs/
公式X(旧 Twitter):@darekoi_tbs
公式Instagram:darekoi_tbs 
公式TikTok:darekoi_tb

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