『マルス』『となりのナースエイド』『虎に翼』 戸塚純貴の“売れっ子”ぶりが凄まじい

 もちろん、その演技もとても印象に残るものが多い。オードリーの若林正恭と南海キャンディーズの山里亮太の半生を描いた『だが、情熱はある』(日本テレビ系)で、戸塚は若林の相方の春日俊彰を演じている。戸塚は、春日を春日たらしめている“間合い”を完璧にモノにしていた。髙橋海人(King & Prince)演じる若林が何かを問いかけると、春日はいつも、若林が返事がほしいタイミングよりワンテンポもツーテンポも遅く反応。しかも待った挙句、その返事は若林の意図したものとは少しズレている。これがボケならまだいいのだが、そんなことはなく、春日にとっては自然な反応をしたまでなのだ。アメフト経験者でがっちりした体型の春日本人と、比較的線の細い戸塚は、並んでも「似ている!」とは思えないのだが、戸塚が演じるその姿はまさしく春日を思わせるものだった。

『だが、情熱はある』戸塚純貴演じる春日が面白すぎる 髙橋海人の相方である必然性

何かと意表を突いた、それでいて不思議としっくりくるキャスティングが見事な『だが、情熱はある』(日本テレビ系)。  オードリーの…

 先日、一足早く最終回を迎えた『となりのナースエイド』で演じた患者・内藤役も、戸塚の演技力が確かなものであることを示していた。内藤は、普段は温厚な性格のはずなのに、職場で突如人が変わったかのように叫びだし、先輩に暴言を吐いてしまった。しばらくして我に返った内藤には、叫んだ記憶が全くなかった。これは実は脳炎による症状だったのだが、何の前触れもなしに突然、感情が切り替わってしまう様子を戸塚は見事に演じていた。

 戸塚は4月1日からスタート予定のNHK連続テレビ小説『虎に翼』にも出演予定で、これからさらに飛躍する俳優となっていくだろう。『マルス-ゼロの革命-』の最終回とともに、戸塚の活躍からも目が離せない。

■放送情報
『マルス-ゼロの革命-』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、板垣李光人、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、泉澤祐希、戸塚純貴、山口紗弥加、岩松了、野間口徹、菜葉菜、徳井健太(平成ノブシコブシ)
脚本:武藤将吾
音楽:未知瑠
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
監督:平川雄一朗、片山修
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mars/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mars_tvasahi
公式Instagram:https://www.instagram.com/mars_tvasahi/

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