『新空港占拠』最終回を考察 隠されたヒントと武蔵に起きる“大どんでん返し”を予想

武蔵が再び廃人になるバッドエンドもあり得る?

 そして、公式サイトのシークレット動画でこれまで流れた文字を繋げると、「THE TRUTH that comes AT THE END of this occupation incident is that wild cat is actually saburo Musashi」で、「この占拠事件で最後に明らかになる真実は山猫の正体は武蔵三郎」となる。この先に音葉が続くのか分からないが、今回は親子の話が多かったので、武蔵の父親が山猫であってもおかしくない。武蔵は健一と二葉とは10歳以上離れているので、腹違いの兄弟の可能性があり、武蔵家の親の存在がまだ見えてこないのも何かありそう。

 例え血縁関係の問題でなくても、まだ武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)が殺される可能性があり、いずれにせよ、武蔵は元々ガソリンスタンド監禁事件で犯人を殺したトラウマで妻娘から別居されるほどの廃人になった精神的に弱い人物なだけに、今回の人生を覆される兄姉の事実は、再び廃人、もしくはケダモノになる可能性は十分。最後に自暴自棄になって爆破スイッチを押すことはないだろうが、最後のバトルでここが問われそうだ。本編はここで決着がつくだろう。

「ありえない……」全員が怪しいまま最終回へ

 公式サイトの最終回あらすじでは、「最後に訪れる衝撃の十数秒!運命の最終回!!」と予告され、最終回予告動画には、ピンクの背景に「最後に何も信じられなくなる」とある。強引に推測すると桜色は管理官・和泉さくら(ソニン)をイメージする。和泉は病院占拠事件のショックからか1年間休養、その間に何かあってもおかしくなく、そもそも、界星堂病院占拠事件の元凶である「P2計画」は和泉が知事に提案したもの。P2計画の主導者は北見だっただけに繋がっていても不思議ではない。第1話で和泉が武蔵によって召喚され、獣側は「これで舞台が整った」と言っていたが、単にスペックが買われただけでなく武蔵のように事件に関わる理由があってもおかしくない。ただ、最終回予告の音声が和泉の「ありえない」の連呼をチョイスしたのは何を意味するのか。

 そして武蔵の相棒として活躍している本庄(瀧内公美)は、登場人物の中でも当初から有能すぎて裏切り者の匂いがプンプンしていたが、拘置所の大和耕一(菊池風磨)と面会した際に、「あなたは今、何と戦っているんですか? あなたが信じてきたものが必ずしも真実とは限らない」と言われ後半から完全に頼れる存在となっていたが、本当にこのまま終わるのかだろうか? 匂わせエンディングを迎えるのなら本庄が一番ありえる。また大和もこのまま終わるとは思えない。

 この3カ月間一度も疾走することもなく視聴者を楽しませてきた『新空港占拠』。最後はどんな「ありえない」展開が待ち構えているのか、大いに期待したい。

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