内田理央、今年の目標は“丁寧な暮らし” 『おっさんずラブ』ちずから見た春田&牧の変化

 約5年ぶりにレギュラーキャストが全員集合した『おっさんずラブ-リターンズ-』(テレビ朝日系)。第6話では、主人公の春田(田中圭)と牧(林遣都)が、めでたく結婚式を挙げたことも話題になった。

 一方、春田の幼なじみ・ちず(内田理央)にもこの5年で大きな変化が。ちずを演じる内田理央によると、結婚・出産・離婚を経験したちずと春田は、「初代『おっさんずラブ』よりも“親友感”が強くなっている」と言う。

 ちずから見た春田と牧の関係性や、アドリブの多い『おっさんずラブ』チームならではのエピソードについて聞いた。(編集部)

「わんだほう」の衝撃メニューに隠されたエピソード

――久しぶりの『おっさんずラブ』の現場はいかがですか?

内田理央(以下、内田):『おっさんずラブ』チームとは長いお付き合いだったこともあり、逆に緊張しました。スタッフさんもキャストの皆さんも『おっさんずラブ』への愛が大変強いので、その中で私も負けないようにと頑張っています。現場ではきちんと芝居に向き合いたいという思いが強かったので、気合を入れて臨みました。

――また仲のいいメンバーで作れる喜びと、これだけの人気作ゆえの難しさの両方があるように感じましたが、そこに関してはいかがですか?

内田:私の場合は喜びが強いです。今回の私の役は、外からみんなを見守るような立場にいます。ちずが春田と牧を会わせたり、相談に乗ったりするのと同じように、私自身も外からみんなを支えるような気持ちでやっています。初代『おっさんずラブ』のちずは春田のことを好きだったので、恋愛の渦中にいました。だから、自分のことで精いっぱいな感じでした。でも、今はキャラクター的にも一歩外に出たことで、みんなを俯瞰でも見ることができるし、前とは少し違う立場なのかなと。ただ、ちずという役も成長しており、結婚、出産、離婚を経験しています。だから今回は恋愛をしているとかではなく、一つまた違う軸を持っているように思います。

――現場では皆さんのアドリブもあり、シーン終わりでなかなかカットがかからないという話が有名ですが、その点での楽しさや苦労があれば教えてください。

内田:圭さんと遣都、(吉田)鋼太郎さんは特にアドリブが多いので、台本で読んだ印象と放送で観たものが印象が違う! と思う時もあります。「こんなことになっているんだ」と二度楽しいです! 私のシーンでいうと、居酒屋「わんだほう」の春田とちずと鉄平兄(児嶋一哉)との会話では、いつも最後にわんだほう特製の変わったご飯が出てくるんですよ。酢飯にわたあめが乗っていたり、みかんとニシンのチャーハン……みたいな。一見びっくりしちゃうような料理が出てきたときに、台本では春田が食べていそうな流れなのに圭さんが一向に食べなくて(笑)。普通は、誰かが一口食べて「まずッ!」とか言って盛り上がる場面なのに、『おっさんずラブ』では誰も食べないという流れがあります。

――あの衝撃のメニューですね。

内田:あれは、ちゃんとプロの料理家さんが作ってくださっているんですよ。「美味しくなさそう」だなんて言えないぐらいきちんと計算して作られています。本気で作ってくれているから余計にジワりますね(笑)。食べたい気持ちは山々ですが、わたあめ丼とかはさすがにちょっと勇気が……。

――ほかにも「わんだほう」の撮影で印象的なエピソードがあれば聞かせてください。

内田:今回は子役の吾郎ちゃん(佐藤大空)がいるので、いつもとは少し雰囲気が違ってみんなが癒されていますね。「今日は吾郎ちゃんいるかな」って毎回撮影が楽しみです。(第1話で)春田が吾郎ちゃんの髪の毛を「あ~、いい匂い」と言ったのはアドリブだったと思います。

――初代『おっさんずラブ』からでいうと、5年ぶりの再集結になると思います。共演者の方とは定期的に連絡を取られていたそうですが、久しぶりという感覚はありましたか?

内田:確かに、全員で集まったのは本当に久々です。それぞれに連絡も取っているし、グループLINEもいつも動いているんですけど、みんなで集まるのはなかなか難しくて。だから、そこは特別だなって思いました。

――続編に対するまわりの反響はいかがですか?

内田:私の出演と関係なく、本当に『おっさんずラブ』が好きな友達が多いので、「あれってどこまでがセリフなの?」などたくさん聞かれます。脚本もいろんなネタが仕込まれていて本当に面白いし、公式Instagramの「武蔵の部屋」もすごく面白くて。みんなそういうものも全て楽しんでくれているから、私は勝手に誇らしい気持ちでいます。

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