『厨房のありす』明かされた新事実 “恋愛を超えた感情”を思わせる倖生のありすへの眼差し

 倖生は父親が犯罪者で、ずっと後ろ指をさされる人生を送ってきたという。そのせいで職場の同僚から財布泥棒の濡れ衣を着せられたことも。倖生が店の通帳を失くしたことを言い出せなかったのも、常連客の子供を誘拐したと疑われ、否定しなかったのも、自分は誤解されるような人間という諦念がどこかにあったからだろう。だけど、ありすだけは自分を信じてくれた。自分にも人を幸せにすることができると思わせてくれた。だからこそ、そんなありすに自分を諦めてほしくなかったのだ。

「私も誰かを好きになって、幸せな気持ちにしたいです」

 そんなふうに思えるようになったありすに倖生は「俺も、そうしたいと思ってる」と返す。ありすを見つめる眼差しは優しく、もはや恋愛を超えた感情を思わせる。彼の中で幸せにしたい対象がありすになった瞬間だった。

 その一方で、倖生への恋心を募らせる女性が一人。心護の研究室に出入りする稲城化成の営業担当で、倖生の元同級生でもある百花(大友花恋)だ。彼女もありすと同様に、真面目で優しい倖生の魅力に気づいている。以前からありすと倖生の関係を気にしている百花が、少しずつ距離を縮めていく2人にどう関わってくるのかが見どころだ。

 また、ありすにまつわる過去もまだ全てが明らかになったわけではない。今回、明かされた事実はありすを傷つけるようなものではなく、心護がひた隠しにしてきたことに若干の違和感がある。なぜ、ありすに本当の母親について秘密にしておく必要があったのか。おそらくその鍵は、蒔子の知らないところで不穏な動きを見せる夫・誠士(萩原聖人)が握っている。

■放送情報
『厨房のありす』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:門脇麦、永瀬廉、前田敦子、大東俊介、北大路欣也(特別出演)、皆川猿時、萩原聖人、木村多江、大森南朋
脚本:玉田真也
音楽:横山克
演出:佐久間紀佳、鈴木勇馬
プロデューサー:鈴間広枝、諸田景子、松山雅則
チーフプロデューサー:三上絵里子
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
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