『ブギウギ』水上恒司“笑顔”のクランクアップの裏側 愛助として最後の名演をCPが称賛

 「ジャズカルメン」の閉幕から3カ月。愛助の病状は悪化の一途を辿るが、出産予定日を控えたスズ子は愛助のもとに向かう許可が下りず、もどかしい日々を過ごしていた。そして第85話。愛助は最後の力を振り絞り、愛するスズ子に手紙を残そうとペンを握る。

「水上さんは『ここが最後だ』という気持ちも入っていましたし、集中している印象が強かったですね。今までのスズ子に対する想いの積み重ねがあったので、自然とお芝居ができたのではないかと思いますし、すごくいいシーンになりました」

 そんな愛助を見守る母・トミを演じる小雪もまた自然体で撮影に臨んだようで、福岡は「こうしようああしよう、ということはなく、死にゆく息子を見て涙が込み上げたと。本当に自分の息子のように感じて、自分の中の葛藤を含めて、自然とそういう気持ちになったとおっしゃっていました。それは、これまで水上さんとの関係をうまく重ねてこられたからこそだと思います」と話した。

 なお、水上のクランクアップは同シーンではなく、「スズ子と旅行で訪れた湖畔の場面だった」との裏話も。病室での撮影には様々な感情を抱えて臨んだ水上だが、「クランクアップ自体はとっても明るく、楽しく、気持ちよく終えていただけました」と振り返った。

 愛助の詳しい病状を知らずに出産を迎えたスズ子。あまりに辛い状況だが、スズ子の未来に光が射す、『ブギウギ』らしい展開に期待したい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、生瀬勝久、小雪、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
語り:高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー) 
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
音楽:服部隆之
主題歌:中納良恵 さかいゆう 趣里 「ハッピー☆ブギ」
写真提供=NHK
公式サイト:https://nhk.jp/boogie

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