『ブギウギ』小雪×水上恒司が口論する“ほんまの家族”の意味 舞台は愛助不在で開幕へ
スズ子は両親の梅吉(柳葉敏郎)やツヤ(水川あさみ)、弟の六郎(黒崎煌代)と血の繋がりはない。だけど、そんなのはなくとも4人は強い絆で結ばれた“ほんまの家族”だった。血の繋がりだけが人と人を家族たらしめるわけではないことはトミもよく分かっている。トミも赤の他人である社員や芸人たちと一から関係を築き、家族になってきたのだから。そんな彼女が家族の条件として挙げるのが、「同じ方向を向いている」ことだ。同じ夢を叶えるために力を合わせ、互いを支え合う。そうでないなら、家族でいる意味がないと考えるトミに愛助は真正面から反論する。
「家族でも、違う人間やろ」
かつて上京を反対していたツヤが最終的にはスズ子を笑顔で送り出した理由が、愛助の言葉に詰まっていた。ツヤにとっても、愛助にとってもスズ子の大事な“ほんまの家族”。だけど、2人ともスズ子を自分の所有物ではなく、ひとりの人間として尊重しているのだ。
それにスズ子は歌で、愛助は笑いで、手段は違えど、世の中を明るくしたいという願いは共通している。根っこの部分で繋がっているから、2人の心はバラバラにならない。それは離れている今も同じで、愛助とスズ子は互いの存在に支えられている。そんな中、幕を開けた舞台「ジャズカルメン」は圧巻だった。ゴシップ記者の鮫島(みのすけ)が思わず「やるねえ」と溢してしまうほど、舞台上で輝くスズ子は愛助の存在あってこそなのである。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、生瀬勝久、小雪、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
語り:高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー)
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
音楽:服部隆之
主題歌:中納良恵 さかいゆう 趣里 「ハッピー☆ブギ」
写真提供=NHK
公式サイト:https://nhk.jp/boogie