ドラマを鑑賞しながら中国語を学習 「みるアジア」独自の字幕機能を現役大学生が体験

「みるアジア」の字幕機能を大学生が体験

アニメから入る若者が急増中? 中国ドラマの魅力

『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.
『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.

――話題を変えて、中国ドラマの魅力はどんなところにあると思いますか?

角田:スケールが大きいですよね。どの作品も日本でいう大河ドラマみたいなスケールで撮られていますし、50話くらいある作品も多いので、内容が濃い。登場人物も多いし、それぞれの人物の過去なども掘り下げて描かれていて、物語に厚みがあると感じます。あと、衣装やセットにお金がかかっていますよね。

――建物をすべてセットで再現したり、ロケで撮影していたりという点は中国ドラマのすごいところですね。

角田:私はファンタジー要素のある時代劇をよく観るのですが、日本の時代劇って江戸や京都など“都”にスポットが当たることが多いですよね。中国の時代劇って、山の中に立派な建物があるなど、背景に自然が多いことも魅力だと感じています。アニメですが、『魔道祖師』の山の中に雲深不知処(屋敷)がある雰囲気がすごく好きです。

仲:違いとして感じるのは、中国の作品は仙人が登場するような作品が人気ですよね。『鎮魂』も1万年前から物語が始まっていましたけど、そういう神話的な世界から現在の大学での出来事へと当たり前のように繋がっていくのが面白いなと思いました。私はアニメをよく観るのですが、ファンタジーの要素が当たり前のように受け入れられて、アニメで描かれるような世界観を違和感なく実写で観られるのがすごいですね。

角田:中国作品はアクションシーンにも見応えがありますよね。私や中国アニメが好きな友人は、アクションものやファンタジーもの、たとえば墨香銅臭さん原作の『魔道祖師』や『天官賜福』、『人渣反派自救系統』を好む人が多い気がします。

(左上から)仲小桃乃、新田理恵、角田優花
自身の好きなドラマ作品について熱く語る3人

新田:そういう新作情報はどこから入手するんですか? X(旧Twitter)などSNSから?

仲:そうですね。Instagramはフォローしている人から以外の情報を得にくいですが、Xは知らないところからも流れてくるので。

角田:Xには台湾の方などもいますし、同じ作品が好きな人をフォローしてるので、その人のリポストなどで情報が回ってきたりします。

『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.
『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.

――若い世代を中心に、中国アニメを入り口に実写ドラマのほうに入ってくるファンも増えていきそうですね。

新田:中国ドラマはアニメっぽい世界を実写で見せてくれるものが多いので、入りやすい気がします。

仲:あと、中国ドラマの魅力は俳優さんの顔!

角田:それは大事!

仲:『陳情令』のキャストの写真とあわせてを、「このキャラの中の人です。こんなイケメンが出るので観てください」ってInstagramのストーリーズに投稿したら、友達が本当に観てくれて、見事にハマりました(笑)。

角田:中国の俳優さんって、長髪の似合う人が多くて雰囲気があります。一度、全部髪を覆ってから長髪のカツラをつけるので、顔の美しさが分かるんですよ。

仲:本当にみんな整ってますよね。

「中国事情の勉強にもなる「みるアジア」のラインナップ」

(左から)新田理恵、仲小桃乃、角田優花

――『みるアジア』のラインナップについてはどう思いますか? なかなか日本で観られなかった作品や、ファンのリクエストで配信が実現した作品など、特徴があると思います。

新田:旧作で言えば、ファンの間で定番の人気作品や、名作と言われるものが揃っていると思います。あとは、おっしゃるように、なかなか日本で紹介されなかった作品も視聴者リクエストでカバーしてくれているところがうれしい。個人的には、今の中国がよく分かる現代ドラマが充実している点が好きですね。現代ドラマは現地の社会背景などが分かっていないと日本人には理解が難しい部分もあるので、なかなかTVで放送されることが少ないんですよ。大学で中国語を専攻すると、歴史や経済、社会の勉強も必要になると思うので、ドラマを観ながら楽しく学べるといいですよね。

――さまざまな機能がついてる『みるアジア』ですが、月額990円(税込)という料金設定は大学生にとっていかがですか?

角田:私はちょっと金銭感覚が狂ってしまっているので、何も考えずに契約できます(笑)。

新田:好きなことのためならお金に糸目をつけないタイプですね(笑)。

角田:作品のグッズなども金額を見ないで注文して、あとから「こんなにするんだ……」と知るタイプです。よくないとは思って反省してはいるのですが……。

『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.
『鎮魂』© Youku information technology (Beijing) Co., Ltd.

新田:仲さんはどうですか?

仲:貧乏学生には、正直ちょっと高いかもしれません。でも、HSK(漢語水平考試。中国政府公認の世界基準の中国語資格)など資格試験のテキストってすごく高いので、教材費だと思うと安いと思います。

角田:しかも疲れてしまった時は日本語字幕だけにして、娯楽としても楽しめますからね。

仲:リスニングの勉強って、音声だけの教材だと、意識して時間を取って臨まないといけないので、どうしてもやる気が続かないんです。それを楽しみながらできるのはいいですよね。

新田:私は自分が字幕翻訳をする時、訳しながら聞こえてくるセリフに被せて復唱するシャドーイングをすることがあるんです。時代劇は実用性が低いのですが……。「みるアジア」の二か国語字幕だと、中国語の字幕を出して、音を聞きながら真似できるので、リスニングはもちろん、スピーキングの訓練にも役立つと思いました。

みるアジア担当者:「みるアジア」の字幕機能を、学習にも役立てていただけそうでよかったです。なかなか学習者の生の声を聞く機会はないので、こちらも勉強になりました。ありがとうございました。

■サービス情報
「みるアジア」
韓国・中国・タイBLといったアジアドラマの配給、VIDEO発売業務を手掛ける株式会社コンテンツセブンが運営する動画配信サービス。世界の名作ドラマを語学学習者にもおすすめの二か国語字幕(日本語+原語同時表示のオリジナル字幕)など、独自の字幕で配信している。
公式サイト:https://www.miruasia.com/
note記事:https://note.com/miruasia/n/n03b0ae5b0cd8

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