反町隆史をナメていると痛い目に合う!? 『相棒』『グレイトギフト』のバトンリレーも

 反町隆史が主演を務める連続ドラマ『グレイトギフト』が、1月18日よりテレビ朝日系でスタートした。

 本作は、『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS系)、『マイファミリー』(TBS系)などの脚本を手がける黒岩勉の完全オリジナル“サバイバル医療ミステリー”。反町は、大学病院に勤める病理医・藤巻達臣を演じる。

 反町といえば、この春26年ぶりに復活することが発表された『GTO』(カンテレ・フジテレビ系)での破天荒な熱血教師・鬼塚役として広く知られている。また、「病理医」をテーマとしたドラマと言われると、患者の命を救うことに人一倍使命感があるが、愛想がないため、病院中から疎まれている医師を長瀬智也が演じた『フラジャイル』(2016年/フジテレビ系)が思い出された。そのため本作の放送前は、「もしかしたら、病理医としてバリバリ働くイケおじの反町隆史が堪能できるのでは?」と楽しみにしていたのだが、いい意味で、それを見事に裏切られてしまった。

 藤巻は、患者とコミュニケーションを取ることが苦手な上、何事もきっぱり決められない優柔不断な性格。同僚からは「目が合うのは顕微鏡の中だけ」と見下されているし、娘・あかり(藤野涼子)や、重い心臓の病気を患い入院中の妻・麻帆(明日海りお)からは呆れられている。どんな人に対してもやや下を見ながら小声で話す様子に、人前に出ると気弱になってしまうところが良く表れていた。

 だが、藤巻が病理医になったのは最終診断の要であり、人の命を守る最後の砦になれるという思いからなのだから、彼の「患者を救いたい」という思いは本物だ。その証拠に、顕微鏡を覗くと聞こえてくる藤巻の心の声は冷静かつ理論的。急死した元総理大臣の愛宕(山田明郷)から採取した謎の球菌が目の前で消えていくのを見ながら、球菌が「死亡から12時間、組織採取から1時間後」には消滅することを特定し、この菌の正体を明かすには早急な行動が必要であると判断。看護師長の鶴下(片山萌美)に「突発的な心不全患者が病院に出たら知らせてほしい」と依頼したのだった。

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