『新空港占拠』は放送前から考察が始まっている! 『大病院占拠』も踏まえた3つの注目点

 2023年に放送された櫻井翔主演の日本テレビ系土曜ドラマ『大病院占拠』の続編となる『新空港占拠』。これまで『XXX占拠』とタイトルが伏せられてきたが、ついにタイトルとともに舞台が新空港と明かされた。犯人となる武装集団は前作の「鬼」から「獣」と代わり、干支にちなんだ獣たちの正体に関するヒントが公式SNS上で流されるなど、さまざまな情報が解禁され、放送に向けてのカウントダウンが始まっている。そこで、本作は何に注目して観れば楽しめるかを3つのポイントにまとめる。

『大病院占拠』続編タイトルは『新空港占拠』に 櫻井翔「士気高く撮影しているところ」

1月13日より日本テレビ系で放送がスタートする櫻井翔主演の土曜ドラマ『XXX占拠』の制作発表会見が行われ、正式タイトルが『新空港…

 物語は、あの病院占拠事件から1年、神奈川県初の国際空港「かながわ新空港」を、突如として獣の面をかぶった武装集団が占拠する。またもや事件に巻き込まれた神奈川県警捜査一課の武蔵三郎(櫻井翔)は、1年前の事件以来休職している管理官・和泉さくら(ソニン)に協力を要請。情報分析官の志摩(ぐんぴぃ)、さらに新たな仲間も加わり、空港からの人質救出と、“けもの退治”に挑む。

 一方その頃、横浜湾岸病院でメスを握る武蔵の妻・裕子(比嘉愛未)も、ある事件に巻き込まれていた。人質救出の期限はわずか1日のタイムリミット・バトル・サスペンスが繰り広げられる。

ポイント1:「新空港」占拠の理由は私怨か、社会への主張か?

 今回の注目ポイントは、まず舞台が空港だということ。現実世界では神奈川県に空港はないのに、なぜ空港を舞台としたのか? 前作は日本が誇る神奈川県内の総合病院「界星堂病院」が舞台で、県知事主導のもと、極秘に進めていたワクチン開発計画「P2計画」の研究所を設置するために作られた病院でもあった。武装集団の鬼たちは、そのワクチン開発計画で犠牲になった遺族や関係者で、知事や県警、医師たちを問い詰めてその実態を暴くために病院を占拠した。いわば私怨による弔い合戦だった。

 ただ今回の空港占拠となると、個人的な恨みより、世界を混乱に招く国際テロ組織としての犯行の可能性もあり、世界に向けての政治的主張だったり、国外逃亡や、逆に海外の仲間を国内に呼び入れたり、組織として何らかの要求と主張があるはず。前回の「ウイルス」という時事ネタのように、戦争や、移民・難民問題、動物愛護関係(犯人の獣と関係してる?)など、自分たちの主張を通すためのさまざまな犯行理由が考えられる。

 一方で今回の人質を見てみると、空港の社長以外に、地元大手建設会社・白河組の会長(俵木藤汰)や、かながわ新空港顧問弁護士・米沢(長田成哉)、武蔵の姉である神奈川県議会議員・武蔵二葉(奥貫薫)がいることで、空港建設に関する恨みがありそう。土地を奪われた、自然を壊された、大事な人を奪われたなど、前作同様にゼネコン絡みの個人的恨みという線も捨てられない。

 また、なぜ武蔵が空港の事件に巻き込まれているのか。前回は病院で治療を受けるために訪れた時の占拠事件だった。妻に関しては今回は病院にいるようだが、人質に初登場の武蔵の姉がいるので、それが関係しているのか。これについては初回放送ですぐに分かるだろう。

ポイント2:ポスターには12人いるのに、相関図には10人しかいない獣の正体は?

 2つ目のポイントとして、獣は誰が演じているのか。これについては公式SNSでヒントが出されていて、干支をモチーフとした12人の獣を紹介する中で、それぞれのキャストの干支が記されていることで年齢が予想できる。例えば、リーダーと思われる「龍」はうさぎ年生まれ。年齢的に1975年、1987年、1999年生まれ辺りだろう。前作では鬼のリーダーを、櫻井と同じ事務所所属の菊池風磨(Sexy Zone)が演じていたが、これは正体が明らかになるまでのお楽しみだ。今回は国際的テロの可能性もあるので、日本人以外のキャストも考えられる。

 また気になるのが、ポスタービジュアルには12人いる獣が、相関図には10人しか掲載されていない。残りの2人は人質側か、警察側に裏切り者がいるのか。ジェシー(SixTONES)と手塚とおるが謎の人物と記されているが、さすがにこの2人が獣だとひねりがない。前作同様、登場人物の言動を第1話から細かく見ていきたい。

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