『ウォンカ』“ミュージカルはヒットしづらい”の定説覆す ブラムハウス新作が北米初登場
第3位『アクアマン/失われた王国』は、公開3週目で北米興収1億ドルを突破。製作費は2億ドル以上なので、低調なイメージは先行しているものの、『ザ・フラッシュ』(2023年)とほぼ同じペースであり、『マーベルズ』(2023年)は1億ドルに乗ってさえいないため、最近のスーパーヒーロー映画では大いに健闘している部類だ。海外市場で優れた成績を出したこともあり、世界興収は3億3482万ドルで、4億ドル超えも視野に入っている。
注目は第6位のロマンティックコメディ『Anyone but You(原題)』で、公開3週目にして、今週のトップ10では唯一成績を伸ばし続けている。驚くべきことに、上映館数をまったく増やしていないにもかかわらず、クリスマス~元日の1週間を経てもなお、前週比+8.5%となる950万ドルを記録した。
ロマンティックコメディ不遇の時代(劇場公開ではなく配信リリースとなる作品も少なくない)に本作が受けた理由のひとつは、『トップガン マーヴェリック』(2022年)のグレン・パウエル、ドラマ『ユーフォリア/EUPHORIA』(2022年~)などのシドニー・スウィーニーというフレッシュな顔合わせ。監督・脚本は『ピーターラビット』シリーズのウィル・グラックで、Rotten Tomatoesでは観客評価86%と高い支持率だ。日本公開は未定。
北米映画興行ランキング(1月5日〜1月7日)
1.『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(→前週1位)
1443万ドル(-35.8%)/3817館(-234館)/累計1億6465万ドル/4週/ワーナー
2.『Night Swim(原題)』(初登場)
1200万ドル/3250館/累計1200万ドル/1週/ユニバーサル
3.『アクアマン/失われた王国』(↓前週2位)
1061万ドル(-41.9%)/3553館(-234館)/累計1億2万ドル/3週/ワーナー
4.『FLY!/フライ!』(↓前週3位)
1025万ドル(-39.7%)/3712館(-127館)/累計7782万ドル/3週/ユニバーサル
5.『Anyone But You(原題)』(→前週5位)
950万ドル(+8.5%)/3055館(変動なし)/累計4371万ドル/3週/ソニー
6.『The Boys in the Boat(原題)』(→前週6位)
602万ドル(-28.3%)/2687館(+130館)/累計3390万ドル/Amazon・MGM
7.『カラーパープル』(↓前週4位)
476万ドル(-59.4%)/3218館(+15館)/累計5462万ドル/2週/ワーナー
8.『アイアンクロー』(↓前週7位)
397万ドル(-14.4%)/2392館(-402館)/累計2433万ドル/3週/A24
9.『Ferrari(原題)』(↓前週8位)
250万ドル(-36.1%)/2121館(-265館)/累計1600万ドル/2週/Neon
10.『哀れなるものたち』(↑前週12位)
200万ドル(-11.7%)/750館(-50館)/累計1422万ドル/5週/サーチライト
(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年1月8日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)
参照
https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W01/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/night-swim-box-office-wonka-1235780767/
https://variety.com/2024/film/box-office/box-office-wonka-tops-charts-jason-blum-james-wan-night-swim-opening-weekend-1235863604/
https://deadline.com/2024/01/box-office-night-swim-wonka-1235695828/
■公開情報
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
全国公開中
出演:ティモシー・シャラメ、ヒュー・グラント、オリヴィア・コールマン、サリー・ホーキンス、ローワン・アトキンソン
監督・脚本:ポール・キング
製作:デヴィッド・ヘイマン
原案:ロアルド・ダール
配給:ワーナー・ブラザース映画
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公式サイト:wonka-chocolate.jp
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