『京城クリーチャー』に感じる“物足りなさ” パク・ソジュン×ハン・ソヒのロマンスに期待

 テサンとチェオクは、父ジュンウォンと共に手を組み、失踪した人物を探すうちに、京城のオンソン病院の地下で人体実験が行われていたことを知り、捕らわれている人々を助け出す。その中で、テサンたちは異形の怪物クリーチャーに遭遇し、驚愕する。チェオクは、クリーチャーが実験で作り出されたことを加藤中佐(チェ・ヨンジュン)から聞き、怒りに震える。さらに加藤中佐は、チェオクにもクリーチャーとなる変異体を飲ませようとするが、テサンによって助け出され、チェオクは無事にオンソン病院から脱出する。

 パート1では、クリーチャーが一体しか出てこず、さらにクリーチャーのグロテスクさや、おぞましさは同じくクリーチャーものの『Sweet Home -俺と世界の絶望-』ほどではなく、『バイオハザード』を彷彿させるものであった。クリーチャーやホラー目当ての視聴者には物足りなさが、主演のパク・ソジュンとハン・ソヒのロマンスを目当てに見た視聴者にはグロテスクであり、凄惨で暗鬱な場面が多い結果となってしまったのではないだろうか。第4次韓国ドラマブームも4年目となり、目の肥えたコアな韓国ドラマファンも多い中、ストーリーも感情が揺さぶられたり、ドキドキハラハラのジェットコースター展開でもなかったのが正直なところだろう。主演の2人のみならず、脇を固める俳優陣も豪華な面々で、最近話題作に立て続けに出演中のウィ・ハジュンを筆頭に彼らの活躍がもう少し観たいところでもあった。

 物語の舞台や、「クリーチャー」というタイトルと内容の落差で、本作には批判的な声もある。一方、SNSではパク・ソジュンとハン・ソヒの共演に喜ぶ声や、パート2への期待の声も見られた。第2のクリーチャーの誕生が示唆されたパート2では、パク・ソジュンとハン・ソヒのロマンスが盛り上がるのかも含め、クライマックスを見届けたい。

■配信情報
『京城クリーチャー』
Netflixにて独占配信中
出演:パク・ソジュン、ハン・ソヒ、キム・ヘスク、スヒョンほか
演出:チョン・ドンユン
脚本:カン・ウンギョン

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