橋本環奈が昭和の“万博ガール”に テレビ朝日開局65周年記念ドラマ『万博の太陽』放送決定

 橋本環奈が主演を務めるテレビ朝日開局65周年記念ドラマプレミアム『万博の太陽』が、2024年3月にテレビ朝日系で放送されることが決定した。

 1970年、アジアで初めて開催された日本万国博覧会(大阪万博 EXPO'70)。“人類の進歩と調和”をテーマに、当時史上最多の76カ国(その他4国際機構、1政庁、6州、3都市、2企業)が参加し、入場者数は国民の6割に相当する約6422万人を記録。日本の高度経済成長を象徴する国民的イベントとなった。

 本作は、そんな大阪万博の様子を主演に橋本を迎えてドラマ化。テレビ朝日開局65周年記念作品として、「世界中の人たちとつながりたい!」という思いを胸に万博で働くことを夢見たヒロインの青春と、その家族の物語が描かれる。

 脚本を手がけるのは、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)、『ハケンの品格』(日本テレビ系)などを手がけ、2025年度前期のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の執筆も発表されている中園ミホ。演出は、『ドクターX~外科医・大門未知子~』や『七人の秘書』(テレビ朝日系)で中園とタッグを組んだ田村直己が務める。

 1968年、東京の下町で育った朝野今日子(橋本環奈)は高校卒業後、家業の畳店を手伝っていた。早世した父にかわって畳店を切り盛りする母・陽子のために少しでもいい結婚をして安心させてあげたいと思ってはいるものの、好奇心旺盛で猪突猛進な性格が災いして断られてばかり。今日子の最近の頭の中は再来年、大阪で開催される万国博覧会のことでいっぱい。東京オリンピック(1964年)に感動した日々を忘れられず、大阪万博への期待に胸を高鳴らせていたのだ。その日も見合いの席で「私の夢は万国博覧会で世界中の人たちとつながることです!」と熱弁をふるって惨敗してしまう。

 しょんぼりする今日子のもとに舞い込んだのは、大阪行きの話だった。陽子の兄、つまり今日子の伯父・万田昭太朗の工場が人手不足で困っているというのだ。しかも、工場は万博会場のすぐ近く。今日子は建設中の万博会場を見てみたい一心で、大阪に旅立つ。今日子が暮らすことになった万田家は地元の大手電機メーカーの下請け工場を営んでおり、昭太朗の妻・和世と、従妹にあたる女子大生の千夏、小学生の博士の4人暮らしだった。千夏は地元の女子大学で学んでいたが、女性の幸せは早く結婚して子どもを生むことだと信じる昭太朗は娘のために取引先の重役に頼み込んで見合い話を持ち帰ってくる。相手は、世界的建築家・丹下健三の設計事務所に勤める倉本鉄平だった。エリートだが、まったく気取ったところのない鉄平に、千夏は好感を抱いた様子。

 そんなとき、千夏は大学の教授から万博のパビリオンで働くコンパニオンに推薦される。しかし、頭の固い昭太朗はもちろん大反対。「女は世界なんか知らなくていい。早く結婚して子どもを生め」と頭ごなしに否定する昭太朗に、今日子は「なんで伯父さんが千夏の生き方を決めるの!?」と爆発。文句があるなら出ていけと怒鳴られてしまう。

 やがて東京に戻ることを決意した今日子。すると、千夏がどうせ帰るなら記念に挑戦してみようと、コンパニオンの応募書類をもらってくる。しかし、コンパニオンは関西の女子大生を中心に推薦で決まってしまうことが多く、今日子にとっては夢のまた夢だった。

 大阪万博では、実際に多くの女性たちが活躍。会場全体の案内を担当するコンパニオンのほかに、各パビリオンのコンパニオンや窓口乗務などを担った“エキスポフラワー”、警備隊の女性要員として汗を流した“エキスポシスター”など、さまざまな女性スタッフが尽力していたーー。

 クランクインを迎えた橋本は、作品の魅力について「いちばんのみどころは、万博に憧れて“世界中の人々と交流してみたい”と思っている前向きな女の子が、自分の夢に向かってひたむきに走って行くところですね。爽快感もあり、とてもキラキラした作品だと思います」とコメント。夢に向かって一直線な今日子について、「真っすぐで好奇心旺盛で熱意を持って進む女の子でありつつ、ちょっと変わっている部分を持つという、表現のバランスはたくさん考えて演じています」と役柄への向き合い方を明かした。

 さらに「“こういう時代もあったな”と懐かしむ方もいれば、私と同世代やそれよりも下の世代のみなさんは“こういう日本の姿もあったんだ!”と歴史的感覚で見られる作品でもあります。何より、見れば必ず前向きになれる作品だと思います」と本作に込めた思いを語った。

橋本環奈(朝野今日子役)コメント

本作の見どころ

いちばんのみどころは、万博に憧れて“世界中の人々と交流してみたい”と思っている前向きな女の子が、自分の夢に向かってひたむきに走って行くところですね。爽快感もあり、とてもキラキラした作品だと思います。

撮影を楽しみにしているシーンや注目してほしいポイント

今日子が居候することになった万田家の家族とのシーンです。万博を夢見る今日子にとって、万博会場のある大阪で暮らすことはもちろん、自分の夢に向かって奮闘したり、家族団らんがあったり、人生のターニングポイントともいうべき出来事が万田家でたくさん起きるので、そのシーンはいろいろと楽しみです。温かい空気感みたいなものもたっぷり詰まっていると思います。
また、素晴らしく豪華な俳優さんが多数出演されているので、どなたが登場するかも注目ポイントです。ものスゴイ方々を一日だけお呼びして撮影するなんて、本当に贅沢なことをさせていただいています。

今日子というキャラクターについて

私が演じる今日子はとてもかわいらしく、亡きお父さんに似て、真っすぐで猪突猛進な性格です。でも、元気な女の子でありながらも“不思議ちゃん”のようにはしたくないなと思っているんです。物語の冒頭に「ガガーリンが死んじゃったの……」というセリフがあるのですが、インパクトがあるそのシーンでは、ちょっと変わった子に見せたかったんです。でも、“手に負えないほど変わっている子”にはしたくなかった…。真っすぐで好奇心旺盛で熱意を持って進む女の子でありつつ、ちょっと変わっている部分を持つという、表現のバランスはたくさん考えて演じています。

衣装について

衣装合わせのとき、いろいろなパターンを着させていただいたのですが、その時代を生きていなかったにもかかわらず、“知っている昔の日本”という感じがしました。ミニスカートが流行っていたり、髪型もくるくる巻いていたり、一周まわってレトロでかわいらしい洋服も多いので、ファッションも見ていて楽しいんじゃないかなと思います。コンパニオンの制服も、スタッフのみなさんが資料を見て再現してくださっているのですが、こんなにかわいらしいお洋服を着ていたなんて、コンパニオンって本当に女の子たちの憧れのお仕事だったんだろうなと改めて認識させてくれました。

視聴者へのメッセージ

“こういう時代もあったな”と懐かしむ方もいれば、私と同世代やそれよりも下の世代のみなさんは“こういう日本の姿もあったんだ!”と歴史的感覚で見られる作品でもあります。何より、見れば必ず前向きになれる作品だと思います。ぜひ、3月の放送を楽しみにしていてください!

内山聖子(テレビ朝日エグゼクティブプロデューサー)コメント

戦争をしていた日本が復興して、世界と手をつなごうとした象徴が、
1970年の万博です。
女性にとっていい結婚をするのが花道とされていた時代に、
その常識をひっくり返すエネルギーを持った女子とその家族の物語。
今の日本に笑いと涙と感動をお届けします!

■放送情報
『万博の太陽』
テレビ朝日系にて、2024年3月放送
主演:橋本環奈
脚本:中園ミホ
監督:田村直己(テレビ朝日)
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:神田エミイ亜希子(テレビ朝日)、山田勇人(ザ・ワークス)、角田正子(ザ・ワークス)
制作著作:テレビ朝日 
制作協力:ザ・ワークス

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