『コタツがない家』悠作の“漫画家を辞める”宣言 達男が切り出したあまりにも残酷な提案

 「あいつは人のいいところを見つけて、愛情を注ぐ才能がある」と話す達男から伝わってくるのは、娘である万里江への愛情。鬼怒川のスナックでもその一面は垣間見えていた。相も変わらず娘に世話になりっぱなしの父を、見捨てずに老後までを視野に入れて一緒に暮らさないかと提案してくれた万里江。「たまには父親らしいことをしてやりたいと思って」と前置きしながら切り出される離婚の話は悠作にとってあまりにも残酷だ。

 この第7話は「自由」「恩返し」「幸せ」といったセリフがキーワードになっている。それぞれの視点や捉え方によってその意味は様変わりしてくるが、悠作から離婚を切り出すことこそが万里江への罪滅ぼしであり、これまでの恩返しであると達男は悠作に諭す。

 「頼りがいのある女性と結婚して自由を謳歌する」などと志織(ホラン千秋)の彼氏である康彦(中川大輔)に得意げに話し、「長い間、自由にさせてもらったからさ、これからは恩返しのつもりで家のことを精一杯頑張りますんで」と心機一転、家事を手伝うことを万里江に宣言していた悠作は、自由という言葉を履き違えている。「時間の制約がある中でたまに訪れる開放感のことを自由」だと分かっていながら。11年半という月日の経過とともに、悠作も51歳。時間の制約の中にいるのは、悠作本人ではないだろうか。達男の言葉は万里江を思ってのものだが、回り回って悠作を奮起させる特効薬でもあるのは、次回予告から明らかである。

■放送情報
水曜ドラマ『コタツがない家』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:小池栄子、吉岡秀隆、作間龍斗、ホラン千秋、富田望生、河野真也(オクラホマ)、平澤宏々路、中川大輔、野々村友紀子、石川萌香、高橋惠子、北村一輝、小林薫
脚本:金子茂樹
演出:中島悟、丸谷俊平
プロデューサー:櫨山裕子、大護彰子、市山竜次
チーフプロデューサー:田中宏史
制作協力:オフィスクレッシェンド
製作著作:日本テレビ
©︎日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/kotatsuganaiie/
公式X(旧Twitter):@kotatsu_ntv
公式Instagram:@kotatsu_ntv

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