『進撃の巨人』最終回前にこれを読めば大丈夫! 4つの注目ポイントを整理

リヴァイの使命は果たされるのか

 あれほど賑やかだった調査兵団はほぼ瓦解しており、完結編(前編)ではとうとうハンジとの別れが描かれた。そこでハンジは次なる調査兵団の団長にアルミンを指名し、その意志を受け継いだ形だ。

 一方でリヴァイは、13代目の団長・エルヴィンからの“最後の命令”にいまだ囚われている。「獣の巨人」ジークの討伐こそが彼らの悲願であり、飛空艇のなかで行われた作戦会議でも「ジークは……俺が仕留める」と言い、闘志を燃やしていた。

 リヴァイとジークの因縁は強固だ。エルヴィンが命をかけた作戦を決行した際は、命を奪う前にジークが逃亡。さらにその後、巨大樹の森での再戦では勝利こそ収めたものの、ジークは自爆によってリヴァイの手を離れた。

 すでに戦いは調査兵団vs巨人という構図ではなくなっている。しかしそれでもリヴァイにとっては、今もなおジークこそが最大の敵なのだろう。彼らの因縁にどんな形で決着がつくのか、気になるところだ。

人類は成長できるのか

 調査兵団の面々とマーレの戦士たちは、お互いに大勢の命を奪い合ってきた。胸の奥底には、憎悪の火種がくすぶっているはずだ。しかし世界の危機を前にして、彼らは助け合うことを選んだ。良くも悪くも、「地鳴らし」が始まる前まではありえなかった光景と言えるだろう。

 また人類に残された最後の希望「スラトア要塞」では、巨人たちが迫るなか、マーレ軍のミュラー長官が演説を決行。彼は「地鳴らし」に対して、「我々すべての大人たち」の責任があると言い、エルディア人を迫害してきた歴史を振り返る。そして「二度と同じ過ちは犯さない」という誓いを語っていた。

 憎しみに駆られて対立する人類の姿を延々と描いてきた『進撃の巨人』だからこそ、こうした展開には希望を感じざるを得ない。はたして人類は、憎しみの歴史と報復の連鎖を止めることができるのか。登場人物たちの行動が招く結果に注目だ。

『進撃の巨人』諫山創らが完結編を語る 「ラストのネームを描き直させていただきました」

11月4日24時よりNHK総合にて放送されるTVアニメ『進撃の巨人』The Final Season完結編の後編に向けて、スタッ…

 なお、原作者の諫山創は最終話の放送にあたり、「今回僕の希望で少しだけラストのネームを描き直させていただきました」とのコメントを残していた。原作と違った展開が見られるかもしれないので、すでに原作の内容を知っている人も、ぜひ物語の完結を見届けてほしい。

■生配信情報
『進撃の巨人』放送直前生放送FINAL
YouTubeにて、11月4日(土)20:30~配信
出演者:梶裕貴(エレン・イェーガー役)、石川由依(ミカサ・アッカーマン役)、
井上麻里奈(アルミン・アルレルト役)、MC:松澤千晶
配信URL:https://youtube.com/live/RaNHpWP-6hY

■放送情報
『進撃の巨人』The Final Season完結編(後編)
NHK総合にて、11月4日(土)24:00〜放送
原作:諫山創(別冊少年マガジン『進撃の巨人』講談社)
監督:林祐一郎
シリーズ構成:瀬古浩司
キャスト:梶裕貴、石川由依、井上麻里奈、下野紘、三上枝織、谷山紀章、嶋村侑、細谷佳正、朴璐美、神谷浩史、子安武人、花江夏樹、佐倉綾音、沼倉愛美
キャラクターデザイン:岸友洋
総作画監督:新沼大祐、秋田学
演出チーフ:宍戸淳
エフェクト作画監督:酒井智史、古俣太一
色彩設計:大西慈
美術監督:根本邦明
画面設計:淡輪雄介
3DCG監督:奥納基、池田昴
撮影監督:浅川茂輝
編集:吉武将人
音響監督:三間雅文
音楽:KOHTA YAMAMOTO、澤野弘之
音響効果:山谷尚人(サウンドボックス)
音響制作:テクノサウンド
アニメーションプロデューサー:川越恒
制作:MAPPA
©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season製作委員会
公式サイト:https://shingeki.tv/final/
公式X(旧Twitter):@anime_shingeki

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