『パリピ孔明』八木莉可子演じる七海らの外れた“仮面” 孔明の策が誘った“音楽の神様”

 かくして、事務所を辞める覚悟で初期の形態に戻ったAZALEA。彼女たちに孔明は借りていた“いいね”を返す。孔明がネット拡散した新生AZALEAのライブ動画はすでに100万いいねを超えていた。3人が持つ本来の底力をプロデューサーの唐澤(和田聰宏)も信じていなかったわけではない。才能があると見込んだからこそ、自身の手で彼女たちをどうにかして売り出そうとした。

 そんな彼には、自身も仲間とともに追いかけた夢を諦めざるを得なかった過去の痛い思い出があった。「音楽ってものはいつもそうだ。売り出し方一つでいいものが埋もれてしまう」という唐澤の嘆きは、音楽をやっている人間なら誰しも一度は思うことなのではないだろうか。好きで好きで堪らないのに、なかなか振り向いてくれない音楽の神様が時々たまらなく憎い。それでも、〈簡単には手放せない〉と英子は歌う。追いかけ続けていたら、いつか音楽の神様がこちらを振り向いてくれる日がくるかもしれないから。英子とAZALEAの神様はもうすぐその顔を見せようとしている。

 だが、孔明にはある予感があった。いつも見る夢の中で、孔明はまだ主君の劉備(ディーン・フジオカ)に出会っていないが、もし出会ったら自分は元の世界に戻るのではないかという予感だ。英子と七海が互いに良い影響を与え合うことを予想し、2人の出会いを予想した孔明。彼の先を見通す力は確かであり、故にその予感も的中しそうで怖い。しかし、小林(森山未來)が言うように、まだまだ英子には孔明が必要。そろそろ第1話から意味深に登場し続けている前園ケイジ(関口メンディー)が彼女の前に大きな壁として立ちはだかるのではないだろうか。

■放送情報
『パリピ孔明』
フジテレビ系にて、毎週水曜22:00~22:54放送
出演:向井理、上白石萌歌、菅原小春、宮世琉弥、八木莉可子、森崎ウィン、関口メンディー、アヴちゃん(女王蜂)、ELLY、ディーン・フジオカ、森山未來ほか
原作:『パリピ孔明』四葉夕ト(原作)、小川亮(漫画)(講談社『ヤングマガジン』連載)
脚本:根本ノンジ
企画:髙木由佳(フジテレビ)
プロデューサー:八尾香澄
演出:渋江修平ほか
音楽:近谷直之
制作協力:C&Iエンタテインメント
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/paripikoumei/
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