『ONE DAY』は二宮和也の演技を堪能できる一作に? 視聴者を引き込む表情や声色

 二宮和也、中谷美紀、大沢たかおがトリプル主演を務めるフジテレビの月9ドラマ『ONE DAY~聖夜のから騒ぎ~』が10月9日よりスタートする。

 本作は、人々が思い思いに過ごすクリスマスイブという“たった1日”の出来事を1クールかけて描く、謎と愛と奇跡の物語。二宮が演じるのは、記憶喪失の男・勝呂寺誠司。12月24日の真夜中、誠司が埠頭の一角で目を覚ますと、目の前には頭部を撃たれた死体が。自分がこの男を殺してしまったのかと不安と恐怖に襲われる中、落ちていたスマホから聞こえた「早く逃げろ!」という男の声に突発的に走り出した誠司は、警察に追われる逃亡犯になってしまう。中谷は「テレビ横浜」の報道番組『日曜NEWS11』のキャスター・倉内桔梗を、大沢は関内で愛される老舗レストラン「葵亭」の頑固な孤高のシェフ・立葵時生を演じるが、現時点で3人がどのような関係性なのかは明らかにされていない。

 これまで、数々のドラマや映画で主演を務めてきた二宮。その出演作には、映画『ラーゲリより愛を込めて』(2022年)のように戦時中を描いたものや『マイファミリー』(TBS系)での、娘が誘拐された父親役のように常に不安を抱えているようなものが多い。二宮は怒りや悲しみ、戸惑いといった感情を、表情や声色で細やかに表現することに長けているのだ。その演技には、ドラマ全体をミステリアスにしつつ、視聴者をぐっと引き込んでいく力がある。

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 二宮の魅力が大いに発揮されていたのが、第1話終盤にサプライズ出演して話題となった『VIVANT』(TBS系)のノコル役だろう。ノコルは、テロ組織「テント」のサブリーダー的存在で、孤児となった自分を拾って息子として育ててくれた「テント」のリーダー・ノゴーン・ベキ(役所広司)を慕っていた。しかし、ベキの本当の息子である乃木(堺雅人)が現れたことにより、状況は大きく変化していく。

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