『呪術廻戦』復活した伏黒甚爾が恐ろしすぎる 「さすがMAPPA」演出に虎杖&伏黒の共闘も

 封印された五条悟の救出に動き始めた『呪術廻戦』。第35話「降霊」では、虎杖悠仁、伏黒恵、猪野琢真の3人と粟坂二良やオガミ婆ら呪詛師との戦闘が描かれた。

 さて、前回は七海建人の命令によって猪野、虎杖、伏黒の3人が五条の奪還に動く。五条の不在は世界のパワーバランスの崩壊を意味しており、これは呪術師だけの問題ではなく世界の問題なのだ。そこで虎杖たちは“術師を入れない”帳を破壊しようと試みるがビクともしない。肉弾戦に長けていて「逕庭拳」を習得している虎杖でさえ破壊できないということは力だけでは破壊できないと考えるのが妥当だろう。そこで3人は虎杖が蝗GUYとの対決の際に帳の外側に帳の基が置いてあったことをヒントに、結界外の目立つ場所に結界の基を置くことで強度を上げていることに思い至る。渋谷の全体を見回すことができる高い場所、そうセルリアンタワーだ。

 そこには粟坂とオガミ婆、孫の3人の呪詛師が待ち受けていたが、ワイヤーを使った虎杖の不意打ち攻撃で帳の基を1つ発見することに成功する。だが、残りの2つは粟坂が所有していた。それにしてもワイヤーアクションでは絶妙な接写を巧みに使いながら丁寧に描いていたのはさすがMAPPA。これまで静かなシーンが続いていただけに、久しぶりに豪快なアクションを堪能できた。

 猪野が対峙することになったのはオガミ婆と孫。同時に彼が尊敬する七海との関係性も明らかになる。『劇場版 呪術廻戦 0』にも夜蛾正道が招集した呪術師のひとりとして登場した猪野だが、七海が現場にいないことを知ると露骨にやる気を無くしていた。そんな猪野に対し七海は「君の術式なら準1級くらいすぐなれます」と話すが、猪野は筋の通し方が分からなくなった時に「七海さんならどうするか」を行動の指針としており、七海の推薦への異常なこだわりを見せている。これだけでも七海に対する猪野の執着がわかるし、だからこそ七海からの信頼を感じた今回の任務への責任感を強く抱いている。「ボチボチ俺も1級術師になっちゃうぞ」と猪野が繰り出した「来訪瑞獣」でオガミ婆と孫を追い詰めるが、オガミ婆の降霊術が発動し孫に憑依した伏黒甚爾が現れた。甚爾の表情は異様な存在感を放っており、勝てる気がしないのが恐ろしい。

 1989年12月7日、「五条悟 爆誕」ーーこの日を境に呪詛師の生活は大きく変わった。原作でも中々ショッキングな描写が描かれた粟坂やオガミ婆の過去だが、粟坂が人間を土に埋めて皮を剥ぎ取るシーンやオガミ婆が娘に変身して父親の首を刺すシーンは、アニメではよりグロさが強調されていた。

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