『ゼロテスター』スターチャンネルEXで配信開始 神谷明の名台詞が聞ける予告編も
スターチャンネルEXにて配信中のSFアニメ『ゼロテスター』の予告編が公開された。
本作は、『機動戦士ガンダム』などを生んだクリエイターたちが1970年代初頭に手掛けたSFアニメ。当時、イギリス発の特撮人形劇『サンダーバード』の日本での大ヒットをうけて、東北新社が和製『サンダーバード』を目指し企画したという背景を持つ。本作の主人公はヒーローでもロボットでもなく、“第三のSFアニメ”として登場。そのSF及びビジュアル面を創造したのが、SF作家・高千穂遙率いるクリスタルアートスタジオ=スタジオぬえだった。本作は、後の『機動戦士ガンダム』や『超時空要塞マクロス』に繋がる、70年代から80年代のSFアニメの“架け橋”となった。
本作は全66話で、第40話より『ゼロテスター 地球を守れ!』にリニューアルされている。今回はリニューアル前までの39話までが初配信される。
時は西暦2100年。人類の宇宙進出が進む地球を、未知なる機械化人類アーマノイド星人が侵略のターゲットに定めた。いち早くこの危機を察知した宇宙開発センター所長のタチバナ博士(声・川久保潔)は、剣持勉キャプテン(声・広川太一郎)に命じ、訓練生から選ばれた吹雪シン(声・神谷明)、荒石ゴー(声・竹尾智晴/現・中尾隆聖)、リサ(声・麻上洋子/現・一龍斎春水)の3人で編成された対アーマノイド特殊戦闘部隊・ゼロテスターを結成。通称・テスター隊と呼ばれる彼、彼女らは、テスター1~4号機をはじめさまざまな最新鋭メカを駆使して、アーマノイドの攻撃に敢然と立ち向かう。
監督は、『装甲騎兵ボトムズ』などを手掛けた高橋良輔。各話絵コンテ及び演出は『機動戦士ガンダム』などの富野由悠季(当時は富野喜幸)、『宇宙戦艦ヤマト2』の棚橋一徳らが担当。各話作画監督には『マジンガーZ』の中村一夫、『機動戦士ガンダム』の安彦良和(絵コンテや演出も兼任)らがあたり、原作を『勇者ライディーン』の鈴木良武(五武冬史名義で脚本も執筆)が担当。また、各話脚本を『戦闘メカ ザブングル』の吉川惣司、『サイボーグ009』の山崎晴哉、『機動戦士ガンダム』の山本優、後に『機動戦士ガンダム』や『超時空要塞マクロス』などを執筆する、当時クリスタルアートスタジオ(別名:ジョン・デドワ)所属の新人だった松崎健一らが手がけた。
本作の3人の主人公の一人・吹雪シン役の声は、『シティーハンター』の主人公・冴羽獠役の神谷明。神谷は1974年4月スタートの合体ロボットアニメ『ゲッターロボ』の主人公・流竜馬役と並行して本作に出演した。もう一人の主人公・荒石ゴー役の竹尾智晴(現在は中尾隆聖)は、『ドラゴンボールZ』のフリーザの声で広く知られる。女性主人公・リサ役の声を務めるのは、『宇宙戦艦ヤマト』の森雪役でも知られ、現在は声優のほか講談師・一龍斎春水として活動中の麻上洋子。
そのほか、初代司令官のメビウスの声を家弓家正、二代目司令官のバルギス役を大塚周夫、アーマノイド・ボスを雨森雅司が演じた。さらに、広川太一郎や川久保潔、八代駿らが脇を固めている。
公開された予告編では、主人公・シンの名台詞「ゼロチャージ!」を聞くことができる。
■配信情報
『ゼロテスター HDリマスター版』
スターチャンネルEXにて配信中
原作:鈴木良武
チーフディレクター:高橋良輔
脚本:五武冬史、山崎晴哉、井上知士ほか
メカニックデザイン&コンセプト:ジョン・デドワ
キャラクターデザイン:箕輪宗廣
演出:富野喜幸(現・富野由悠季)、横山裕一郎、棚橋一徳、安彦良和ほか
美術監督:河野次郎
音楽:山本直純
制作:関西テレビ、創映社
企画:東北新社、関西テレビ
©J.D&東北新社
公式サイト:https://www.star-ch.jp/drama/0tester/sid=1/p=t