稲垣吾郎、新垣結衣らの意味深な表情映す『正欲』30秒予告公開 Vaundyが映画主題歌初担当

『正欲』30秒予告、主題歌はVaundy

 11月10日に公開される稲垣吾郎と新垣結衣の共演作『正欲』の30秒予告と本ビジュアルが公開された。

 本作は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウが2021年3月に発表し、第34回柴田錬三郎賞を受賞した同名小説を映画化するラブストーリー。

 家庭環境、性的指向、容姿……。様々に異なった“選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく。『あゝ、荒野』の脚本家・港岳彦と監督・岸善幸が再タッグを組んだ。

 検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜を稲垣、広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月を新垣が演じるほか、両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道役で磯村勇斗、ダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也役で佐藤寛太、大也と同じ大学に通う神戸八重子役で東野絢香が出演する。

映画『正欲』30秒予告

 公開された30秒予告は、「自分がどういう人間か、人に説明できなくて息ができなくなったことってありますか?」と夏月(新垣結衣)が啓喜(稲垣吾郎)に問いかけるシーンから始まる。正義で世界を測る検事の啓喜は「社会の“バグ”は本当にいるの。悪魔みたいなやつがいるんだよ!」と語り、そのセリフとともに登場人物たちの表情が次々と映し出される。「あんたが想像もできないような人間はこの世界にたくさんいるんだよ」と語る大也(佐藤寛太)。「誰にもバレないように、無事に死ぬために生きてるって感じ」とつぶやく佳道(磯村勇斗)。検事の啓喜は一体何と対峙していくのか。家庭環境や指向、見た目など、様々に異なる5人。違う場所、違う人生、違う境遇で生きていて、まったく接点がないように見える彼らの距離が少しずつ近づいていき、予想もできなかった“ある事件”をきっかけに交差する。「生きるために必死だった道のりをありえないって簡単に片付けられたこと、ありますか?」と問いかける夏月。そして、水浸しのベッドに横たわる夏月の画とともに映し出されるタイトル「正欲」。その言葉の意図するものとは。

 あわせて公開された本ビジュアルには、何か遠くを静かに見つめる啓喜と、無言で前後に並びバスに揺られる夏月と佳道が写され、そして「観る前の自分には戻れない」のコピーが添えられている。

 さらに、本作の主題歌がVaundyの未発表曲「呼吸のように」に決定。Vaundyが映画主題歌を手がけるのは本作が初となる。書き溜めた未発表の曲から、映画の世界観に合うものをVaundyが選び提供した。

Vaundy コメント

Vaundy

自由でいることの窮屈さや、共鳴を求めてしまう心の寂しさが描かれているこの映画ですが、必ずしも共感をしなくてもいい、できないのもいいのかもしれない、と僕は感じました。
生きるということは息を吸うということ。
少しでも長く君と同じ空気を吸っていたいのさ、というシンプルな想いをこの曲にこめています。
自分の中に溶けていくような音楽になるよう心がけたので、映画館で最後まで浸ってもらえたら嬉しいです。
Vaundy

■公開情報
『正欲』
11月10日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、山田真歩、宇野祥平、渡辺大知、徳永えり、岩瀬亮、坂東希、山本浩司
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
監督:岸善幸
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy「呼吸のように」(SDR)
制作プロダクション:テレビマンユニオン
作:murmur
製作:「正欲」製作委員会
配給:ビターズ・エンド
2023/日本/カラー/DCP/5.1ch/ヴィスタ/134分/映倫G
©︎2021 朝井リョウ/新潮社 ©︎ 2023「正欲」製作委員会
公式サイト:bitters.co.jp/seiyoku
公式X(旧Twitter):@seiyoku_movie

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