『らんまん』第24週「ツチトリモチ」を振り返る 早川逸馬(宮野真守)再登場の意義

 毎週月曜日から金曜日に放送されているNHK連続テレビ小説『らんまん』(土曜日は1週間の振り返り)。第116話から第120話までの第24週「ツチトリモチ」を振り返る。

 第116話では、寿恵子(浜辺美波)が渋谷に開いた待合茶屋「やまもも」に、料亭「巳佐登」の常連客でもあった相島(森岡龍)が青年・小林一三(海宝直人)を店に連れてくる。渋谷を気に入った小林は「土地が秘めた価値を見つけ、引き出すのは外から来る人間の方がいい」と語る。一方、万太郎(神木隆之介)は戦争へと向かっていく日本の姿にどこか不安を覚えていた。

 第117話では、5年の月日が経過。万太郎や寿恵子にも白髪が見えはじめ、竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)の店にも常連客が付いていた。藤丸(前原瑞樹)は、アルコールの発酵に酵母菌が関わっていること、日本酒にも清酒酵母が存在していて、そこから悪いものを取り除けば火落ちしなくなるのではないかという仮説を綾に説明。藤丸の言葉によって、綾はずっと抱えていた苦しみから解放される。一方、万太郎の元に南方熊楠からの標本が届く。

 第118話では、万太郎は寿恵子に、南方熊楠から送られてきた標本の中にあったハチクの話をする。南方からハチクの花の標本が届いた翌年の2月には日露戦争が勃発。渋谷の町は変容し、寿恵子の店も繁盛するように。万太郎は、野宮(亀田佳明)から届いた手紙を通じて、国の大号令によって自然が軽んじられていく現状を知るのだった。

 第119話では、政治結社「声明社」のリーダーで自由民権運動の壮士・早川逸馬(宮野真守)が再登場。逸馬は「やまもも」をひいきにする相島に連れられて寿恵子の店を訪れ、万太郎が健在なことを知り、自宅に訪れる。逸馬は万太郎に永守徹(中川大志)を紹介する。

 第120話では、永守が万太郎の図鑑の出版や標本の保存に投資をしたいと申し出る。そして、季節は移り変わり、竹雄、綾、藤丸は酒蔵を買い取り沼津へと移ることを決める。

aa■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】 
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK

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