横浜流星×橋本環奈が語り合う、俳優としての将来像 初共演で感じた印象の変化も

 数々の映画やドラマに出演し、俳優として第一線で活躍し続ける横浜流星と橋本環奈。そんな2人が、ボクシングに命をかける人間たちの生き様を描いた映画『春に散る』で初共演を果たした。ボクシングに再起をかける黒木翔吾を演じた横浜と翔吾の恋人となる広岡佳菜子を演じた橋本に、お互いの印象や自身の俳優としての将来像について話を聞いた。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

橋本環奈も気迫を感じた横浜流星のボクシングシーン

(左から)横浜流星、橋本環奈

ーー横浜さんと橋本さんが初共演というのが意外でした。お互いどういったイメージを抱いていましたか?

橋本環奈(以下、橋本):横浜さんはすごくクールで、なんでもスマートにこなすようなイメージがあったんですけど、今回共演してみて、すごく熱い方なんだなと思いました。何事に対しても突き抜けてるというか、ボクシングに関してもそうですけど、気合が違うなと。それは目を見れば伝わってくるところがあるなと今回すごく感じました。あと、まつ毛が綺麗!

横浜流星(以下、横浜):ははは!

橋本:それは本当に! もともとですよね?

横浜:うん、生まれつき。

橋本:すごいですよね。めちゃくちゃ綺麗だなと思っていました(笑)。

横浜:どうしても上がってきちゃうから、作品によっては下げたりもしていて(笑)。

橋本:すごいですよね! 羨ましい。

横浜:橋本さんは明るくてキラキラしている印象がありました。ただ今回は、佳菜子としての姿を近くでずっと見ていたので、印象はすごく変わりましたね。

橋本:今回は本当にいままでやったことのないような役柄でした。声のボリュームも落として、淡々と喋る佳菜子と違って私は普段ちょっと早口だったりするので、話し方ひとつとっても全然違う感覚で。ゆっくり呟いて喋る感じで演じたのはすごく新鮮でした。

横浜:みんなが思っている橋本さんのイメージとは違うと思います。『春に散る』の世界にすごく馴染んでいて、ナチュラルに存在しているなと感じていました。

ーー横浜さんはやはりボクシングの試合のシーンが印象的でした。実際にボクシングのプロテストを受けて、C級ライセンスを取得されたことも大きな話題になりました。

横浜:自分自身、かつて格闘家を目指していたからこそ、格闘家の方へのリスペクトもあるので、最初はオファーを受けるのにも悩んでいたくらいでした。経験者だからこそ、ボクシングシーンがある作品を観ていると、「うーん……」と思うこともあって。今回は、自分がやるからにはどうにか変えたいという思いがあったんです。なので、ボクシング指導の松浦(慎一郎)さんにはいままでに観たことのないようなボクシングシーンにしてくださいという圧をかけ……(笑)。

ーー(笑)。

横浜:まあそれは自分へのプレッシャーという意味でもあったんですけど、松浦さんはしっかりとそういうシーンを持ってきてくれました。あとは相手が全員ボクシング経験者だったのもすごく大きかったと思います。やっぱりぶつけ合う演技は信頼関係がないと絶対に成り立たないものなので、窪田(正孝)くんと坂東(龍汰)くんだったからこそできた部分は大きかったかなと思います。

横浜流星

橋本:私はボクシングの試合のシーンを見る側だったので、本当にすごい気迫でした。本当の試合を見る感じと変わらないくらいで。瀬々(敬久)監督も含め、集中力を切らさないようにしようという空気感がびしびしと伝わってきました。

ーー劇中での変化も含めて、体づくりなどビジュアル的にも徹底して役づくりしたことがうかがえました。

橋本:現場でお会いしたとき、金髪でちょっと色黒だったんですよ。イメージとまったく違ってビックリしました(笑)。「うわ、翔吾だ!」という感じで、すごくスッと入ってきたというか。

橋本環奈

横浜:以前、『きみの瞳が問いかけている』という作品ではキックボクサーの役をやったんですけど、ボクシングは硬派な格闘技なので、ボクサーの人たちのほとんどが試合前に髪を金髪に染めるんです。なのでビジュアル面はそういったところからこだわりました。

橋本:「気合を入れる」みたいな面もあるんですか?

横浜:そうそう。だからやっぱりそこも大事にしたいなと思って。髪型もあそこまで短髪にしたのも初めてだったし、肌の色もこだわりたくて日サロに行きました。

橋本:すごい黒かったですもん(笑)。

横浜:(笑)。

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