福原遥×深田恭子『18/40』注目は回想シーン? プロデューサーに後半のポイントを聞く

“時の流れが優しくなる”福原遥と深田恭子

――ドラマを制作する上で、“ここだけは”とキャストにリクエストしたことはありますか?

韓:みなさん、コミュニケーションの中で「こういうふうに演じてほしい」というものはあります。その中で、こちらからお願いしたわけではないのですが頼んでもいないのに日焼けをしてきた髙嶋さん(笑)。(髙嶋演じる)黒澤は不動産会社のオーナーで、自分で創業して上場までいったすごい人だという話をしたんです。そこで髙嶋さんがお知り合いの社長さんたちに会って話を聞いたそうなのですが、みなさんの趣味がゴルフ、サーフィン、クルージングだったそうで、「その共通項は日焼けだ!」と思って、日焼けサロンに通われたみたいです(笑)。クランクインの日に真っ黒に日焼けをされていたのでびっくりしましたし、奥様のシルビア・グラブさんも驚いていました(笑)。でも、やはり髙嶋さんのアプローチはすごく面白くて。さりげなくアクセントを入れて、平坦なドラマにならないようにしてくださったことが、とてもありがたいなと思っています。

――撮影現場の雰囲気についても聞かせてください。

韓:すごくいい現場です。やはりムードメーカーは福原さん、深田さんですかね。あの2人がいるだけで、時の流れが優しくなるところがあります。最初の頃から福原さんも深田さんも共演者やスタッフに自分から声をかけてくださっていました。セリフ量も多く大変な中で周りに気を配り、良い雰囲気を作ってくださる姿は素敵です。それから、鈴鹿さんは写真が好きなんですよ。クラシカルなポラロイドカメラで写真を撮っていて、他のキャストにも流行り出しました。鈴鹿さんは自分の芝居が終わった後に、現場に残ってみんなの写真を撮るんです。リハーサルの時などにカメラ少年のように撮っている姿がすごく微笑ましいです。

――ここに注目すれば、より作品が楽しめる、というポイントを教えてください。

韓:みなさんお気づきかと思いますが、ドラマは登場人物の回想シーンから始まり、その中に毎回、その話のテーマが入っています。今後もその形が続いていくので、回想シーンにはぜひ注目していただきたいなと思います。そして、アートにはとてもこだわっていて、劇中にさりげなく飾られているようなものも、アート監修をしてくださっている方々が「ふさわしい」と選んでくれた本物の現代アートがそこに存在しています。登場したアート作品はArtStickerの特設サイトで紹介されているので、ドラマとともに関心を持っていただけると、さらに楽しんでいただけるかなと思います。

――後半戦に向けての見どころは?

韓:脚本の龍居(由佳里)さんは、当初から子供が生まれる前だけでなく、子供が生まれたあとの物語をしっかり書きたいとおっしゃっていました。第5話で有栖が出産することに「早いな」と思った視聴者の方が多いと思いますが、最初から生まれるまでを半分、生まれてから半分にしようと、話をしていたんです。子供が生まれてからもずっと(生活は)続くものだし、実際、生まれた後のほうがいろんなことが起きると思うので、そのあたりを楽しんでいただけたら。第6話以降、火曜ドラマの見どころであるラブストーリーの部分も大きく進展していきます。有栖と祐馬、瞳子と加瀬、康介や綾香(嵐莉菜)、さらには新キャラクターの透子(北香那)が登場し物語が動いていきますのでご期待ください。家族愛や友情など、各キャラクターがどんなラストを迎えるのかもぜひ見届けて欲しいです。

■放送情報
火曜ドラマ『18/40~ふたりなら夢も恋も~』
TBS系にて、毎週火曜22:00〜22:57放送
出演:福原遥、深田恭子、鈴鹿央士、上杉柊平、出口夏希、長澤樹、八木勇征(FANTASTICS)、嵐莉菜、シルビア・グラブ、髙嶋政宏、美村里江、松本若菜、片平なぎさ、安田顕
脚本:龍居由佳里、木村涼子
プロデューサー:韓哲、荒木沙耶、内川祐紀
演出:福田亮介、松木彩、宮﨑萌加
音楽:吉俣良
主題歌:Ado「向日葵」(ユニバーサル ミュージック)
製作著作:TBS
©TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/1840_tbs/
公式Twitter:@1840_tbs
公式Instagram:1840_tbs

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