『文豪ストレイドッグス』主要キャラクター&知っておきたいキーワードを解説
『文豪ストレイドッグス』は、実在した文豪たちの名前を与えられたキャラクターたちが登場し、彼らの文学作品やペンネームにちなんだ「異能力」を使って戦うアクション作品。本稿では、7月12日に第5期が放送開始されたことを踏まえて、作品に登場する主要キャラクターたちをおさえながら、本作を楽しむ上で知っておきたいキーワードについて紹介していく。
実在した文豪たちを史実に基づきキャラクター化!?
本作が生まれたきっかけについて、原作者の朝霧カフカは「文豪がイケメン化して能力バトルしたら絵になるんじゃないかと、編集と盛り上がったから」(漫画『文豪ストレイドッグスコミックス』第1巻の巻末)と述べている。そして、本作に出てくる主要な登場人物のほとんどが、その史実に基づきキャラクター化されている。
中島敦(CV.上村祐翔)
本作の主人公。太宰治との出会いをきっかけに「武装探偵社」に加入した。『山月記』にちなみ、「月下獣」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、白虎に変身し、驚異的な身体能力と強靭な防御力を得ることができる。
孤児院で虐待された過去を持ち、自己否定感に悩んでいる様子も作中で描かれているが、心優しく勇敢な一面も。
太宰治(CV.宮野真守)
「武装探偵社」の一員で、死に場所を求める自殺愛好家。『人間失格』にちなみ、「人間失格」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、直接触れたり接触されたりした異能力を無効化することができる。
また、元「ポートマフィア」の幹部でもあり、以前は、芥川龍之介の上司兼教育係として活躍していた。しかし、友人の織田作之助が亡くなったことをきっかけにマフィアを辞め、「武装探偵社」に入社した。
江戸川乱歩(CV.神谷浩史)
「武装探偵社」の一員で、名探偵。一目見ただけで、事件から人の過去までを見抜くことができる推理力を持っているが、異能力は持っていない。そして、性格は子供っぽく、一般常識も欠如しており、「僕がよければすべてよし」という座右の銘を掲げている。
福沢諭吉(CV.小山力也)
「武装探偵社」の社長で、元政府最強の暗殺剣士。『学問のすゝめ』の一節にちなみ、「人上人不造」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、福沢の部下のみに発動し、異能の出力を調整し制御を可能にすることができる。
芥川龍之介(CV.小野賢章)
中島を生け捕りにしようとした「ポートマフィア」の幹部。『羅生門』にちなみ、「羅生門」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、外套を不定形でありながらあらゆる物を喰らい、切り裂く黒獣に変えることができる。
森鴎外(CV.宮本充)
元医者で「ポートマフィア」の首領。『ヰタ・セクスアリス』と『舞姫』にちなみ、「ヰタ・セクスアリス」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、巨大注射器を使った高度な戦闘能力や飛行能力のある幼女・エリスを作り出すことができる。
フョードル・D(CV.石田彰)
地下盗賊団「死の家の鼠」の頭目にして、殺人結社「天人五衰」の構成員でもある。『罪と罰』にちなみ、「罪と罰」と呼ばれる異能力を持っている。この異能力は、頭部に触れただけで相手を絶命させることができる。