『シッコウ!!』初回から見えた伊藤沙莉×織田裕二のバディ感 『踊る大捜査線』っぽさも?

 伊藤沙莉が主演を務めるドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』(テレビ朝日系)が、7月4日よりスタートした。

 今作の題材となるのは「執行官」。財産、金品、不動産などを差し押さえたり、没収したりする仕事のことで、これまでドラマや映画で描かれてきたことはほとんどない。つまり、『シッコウ』は新たなリーガルエンターテインメントとなり得る作品と言える。

 メインキャストとなるのは、本作がゴールデン帯ドラマ初主演の伊藤のほか、テレ朝ドラマ初出演の織田裕二、さらに中島健人。伊藤と中島は今回が3回目の共演となる気心の知れた仲であるが、伊藤と中島はそれぞれ織田とはこれが初共演となる。特にこの第1話は、主人公の吉野ひかり(伊藤沙莉)と執行官・小原樹(織田裕二)の運命的な出会いから、ひかりが執行補助者となるまでが描かれており、すでにそのバディの片鱗が見え始めている。

 ひかりは明るくおおらかで、少々勝ち気という伊藤のパブリックイメージをそのまま落とし込んだような役。現実主義者で、言い方を変えればお人好しな性格は、執行官とは真逆とも言えるが、とにかく犬が好きで、犬に好かれるという特殊な能力を買われ、職無しとなっていたひかりは小原から執行補助者として裁判所の執行官室に誘われることとなる。

 対する小原は、犬だけが大の苦手。第1話では、ひかりが住み始めた激安物件「サニーハイツ青柳」の入居者である二川(中村俊介)一家の家賃滞納問題で、小原が部屋を明け渡すように砥沢(六角精児)ら執行補助者とやってくるが、そこに隠れて飼われていたのが子犬である。そこで活躍するのがペットサロン勤務(秘書兼事務だが)のひかり。犬の扱いに慣れているひかりを、小原は「犬担当の執行補助者」として迎え入れることとなる。

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