『らんまん』第14週からタイトルバックがリニューアル 制作&演出が変更意図を明かす
毎週月曜日から金曜日に放送されているNHK連続テレビ小説『らんまん』(土曜日は1週間の振り返り)。7月3日放送の第14週より、タイトルバックがリニューアルした。
本作は、日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルとした天才植物学者・槙野万太郎の物語。時代は明治維新から激動の大正・昭和そして未曽有の敗戦へ。そんな混乱の時代の渦中で、ただひたすら愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた万太郎と妻・寿恵子の喜びと感動に満ちた人生を描く。
タイトルバックの制作を手がけた「&FICTION!」の上田大樹は、「小さいけれど大きな変化をしています」と述べ、「アニメーション部分に寿恵子さんが加わり、植物のカットも新たにいくつか撮りおろしました」と変更点を解説。
演出の津田温子は今回のタイトルバックを「あふれる」というテーマで制作したことを明かし、「『人生を楽しんでいこう』という気持ちがあふれるような映像にしようと考えながら制作しました」とその意図を解説。また、映像の最後の神木隆之介については、「このカットは、大切なひと、万太郎にとっては寿恵子が画面の先にいることをイメージして演じて頂きました」と撮影裏を明かした。
コメント全文
上田大樹(&FICTION!)(制作)
今回、物語の進展に伴って、タイトルバックも少しだけ...…小さいけれど大きな変化をしています。アニメーション部分に寿恵子さんが加わり、植物のカットも新たにいくつか撮りおろしました。共に歩んでいく、万太郎と寿恵子の物語の先をこれからも見守っていただけるとうれしいです。
津田温子(演出)
『らんまん』のタイトルバックは「あふれる」というテーマで制作しました。第13週で万太郎は祖母・タキとの別れがありましたが、第14週からは万太郎、寿恵子が人生を共にするパートナーとして2人で冒険を始めます。リニューアルしたタイトルバックは「人生を楽しんでいこう」という気持ちがあふれるような映像にしようと考えながら制作しました。
タイトルバックに登場する実写の植物は全て高知県内で撮影しました。桜など春に咲き誇る花々のカットは万太郎、寿恵子のこれからの人生が満開になるように、という思いを込めています。また、第13週のタイトルが「ヤマザクラ」だったのでそこからの流れも意識しています。撮影には高知県立牧野植物園の方々にもご協力頂きました。
映像の最後で神木隆之介さん演じる万太郎が持ってくる花はソナレノギクです。このパートは昨年10月の高知ロケで撮影しました。このカットは、大切なひと、万太郎にとっては寿恵子が画面の先にいることをイメージして演じて頂きました。
また、途中から映像内で飛んでいるキャラクターに寿恵子も加わり、2人で人生を冒険する様子が映像にできて私もうれしいです。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK