久保史緒里、山下美月、与田祐希 主要ドラマを席巻する乃木坂46メンバー&卒業生

 生田絵梨花、西野七瀬、白石麻衣を筆頭にして、乃木坂46卒業後に俳優として活躍するメンバーが続いている。

 映画『シン・仮面ライダー』での好演が記憶に新しい西野は、6月24日に最終回を迎えたドラマ『Dr.チョコレート』(日本テレビ系)の放送期間中にも『連続ドラマW 0.5の男』(WOWOW)、『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』(NHK BSプレミアム、NHK BS4K)に出演。白石は『風間公親-教場0-』(フジテレビ系)だけでなく、8月に映画『ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~』(Netflix)の配信が控えており、生田は初のラブスーリーへの参加となる『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系)が7月よりスタートとなる。そのほとんどがゴールデンプライム帯の連続ドラマであり、配役もヒロインに近い役が多い。気づけば「元乃木坂46」と紹介されることも少なくなってきている。それぞれの名前が世間に広く浸透してきている証拠だ。

 だが、乃木坂46の現役メンバーも彼女たちと負けず劣らずの活躍を見せている。その先頭をひた走っているのが、久保史緒里と山下美月の2人だ。

 久保は現在『どうする家康』(NHK総合)に出演中。大河ドラマへのソロ出演としては、深川麻衣がグループ卒業後に『青天を衝け』(NHK総合)へ登場した先例があるが、乃木坂46所属としては久保が初となる。演じるのは、家康の嫡男・信康(細田佳央太)のもとに嫁いだ信長(岡田准一)の娘・五徳。徳川家と織田家の間で揺れる物語の中でも重要な役であるのと同時に、実際のセリフとは裏腹な心情が込められた難しい演技が求められる難役でもある。結果、久保の演技は大河ファンにも広く受け止められており、Twitterには「五徳ちゃん」がトレンド入り。久保が乃木坂46のメンバーであることを初めて知ったというツイートも多く見受けられる。『どうする家康』のほかにも、6月23日には映画『リバー、流れないでよ』、さらに6月30日には映画『探偵マリコの生涯で一番悲惨な日』と、久保にとって出演作が順次公開される月となっている。

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 一方の山下は、朝ドラ『舞いあがれ!』(NHK総合)でヒロインの幼なじみ・久留美を演じ、言わば久保より先に広く世間に認知されたメンバーだ。山下は『舞いあがれ!』クランクアップ後のインタビューで、「今まで乃木坂46のことを知らなかった方たちに知っていただけたのも大きかったですね」「乃木坂のことを知らなかった方が朝ドラをきっかけに私以外のメンバーの名前を覚えてくださったりして、個人の活動の成果がグループに広がっていくのを感じることができました」(※)と、朝ドラ出演への反響とその手応えを語っている。“くぼした”としてシンメのポジションに位置し、32ndシングル『人は夢を二度見る』では久保とダブルセンターを務めた山下。大河と朝ドラで進む道は違えども、それが乃木坂46のために、という思いは2人ともに同じはずだ。

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 『舞いあがれ!』後半の放送からは『スタンドUPスタート』(フジテレビ系)と並行しての撮影がスタート。そこから山下は『弁護士ソドム』(テレビ東京系)、さらに現在放送中の『さらば、佳き日』(テレビ東京系)まで、立て続けでの出演作が続いている。『弁護士ソドム』は変装が得意な元結婚詐欺師という新たな表情が見える役であったが、『さらば、佳き日』は兄妹の繊細な心情を描く対照的な役。役者としての山下の挑戦はまだまだ続いていく。

 ほかにも今期ドラマでは与田祐希が主演を務める『量産型リコ -もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』(テレビ東京系)が6月29日よりスタート。与田にとって大きなターニングポイントとなった作品の続編で、与田のハマり役だ。ただ、今回は前作に出演したキャスト陣が同姓同名の全く異なる役柄を演じるということで、その演じ分けにも注目である。別世界線というやり方でこのままシリーズ化していってほしいところだ。また、与田は11月に公開の映画『OUT』でヒロインを務めており、その役は人生で最も髪色を明るくして臨んだヤンキー。久保や山下とはまた違った独自の路線を進んでいる。

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