『生まれ変わってもよろしく』とあわせて観たい! アン・ボヒョンの魅力満点なドラマ3選

 6月17日に、Netflixで新作ドラマ『生まれ変わってもよろしく』の配信がスタートした。本作は、シン・ヘソンとアン・ボヒョンが時を越えて運命の相手を探す転生系ラブロマンスだ。

 アン・ボヒョンといえば、『ユミの細胞たち』で、キム・ゴウン演じるキム・ユミの恋人、ク・ウンを演じ、魅力的な彼氏役で視聴者の心をわしづかみにしたことが記憶に新しい。

 今回は、『生まれ変わってもよろしく』とあわせて観てほしい、アン・ボヒョンの魅力を存分に堪能できるおすすめドラマ3作品を紹介する。

『梨泰院クラス』

『梨泰院クラス』(JTBC公式サイトより)

 2020年にNetflixで配信され、日本でも大きな話題となった『梨泰院クラス』。パク・ソジュン演じるパク・セロイが、どん底から這い上がっていくサクセスストーリーに大きな力をもらった人も多いことだろう。

 この作品でアン・ボヒョンは、パク・セロイの高校の同級生で、韓国外食産業のトップに君臨するチャンガグループの御曹司、チャン・グンウォンを演じた。この作品でアン・ボヒョンは一気に知名度を上げたといえるが、演じた役はいわゆる典型的なドラ息子だった。

 グンウォンは高校時代、チャンガグループの力の大きさがあるゆえに何も口出しできない教師たちをあざ笑うかのように、特定の人物を執拗にいじめるなどやりたい放題だった。正義感の強いセロイは、激しいいじめを繰り返すグンウォンを殴り退学になってしまう。その後もグンウォンは、セロイの父親をひき逃げで死なせてしまうなど、2人は切っても切れない腐れ縁になっていく。

 とにかくボヒョンが演じるグンウォンは最悪なのだ。父親のチャン・デヒ(ユ・ジェミョン)の教えで人を家畜と呼び、すべては金の力で解決できると勘違いしている人物で、父親の力でチャンガグループの役員をしているものの、経営手腕もなければ人望もない。自分に自信が持てないから、すべてにおいて自分よりも優秀なセロイに対して、敵意をむき出しにしている。

 グンウォンに共感することは難しいが、父親にすら認めてもらえず、後継者として疑問視される姿は哀れだ。最初から最後までいいところが見つからないグンウォンを演じたボヒョンが、本作で大きな存在感を見せたのは事実。俳優アン・ボヒョンを知るにあたっては、絶対に見逃せない作品だ。

『彼女の私生活』

『彼女の私生活』(tvN公式サイトより)

 美術館の学芸員として仕事に邁進する一方で、プライベートでは熱狂的なアイドルオタクのソン・ドクミ(パク・ミニョン)と、ドクミの上司で美術館館長のライアン・ゴールド(キム・ジェウク)が繰り広げるラブロマンス『彼女の私生活』。アン・ボヒョンは、ドクミの幼なじみで柔道体育館の館長、ナム・ウンギを演じた。

 ドクミとは兄妹のように育ったウンギは、アイドルオタクとしてプライベートのすべてをささげているドクミに呆れながらも、さりげなくサポートをする優しい青年。ドクミはウンギのことを異性として全く見ていないが、ウンギはドクミを女性として意識しており、片思いをしているところがなかなか切ない。

 ボヒョンの役が柔道体育館の館長というところもあり、本作では柔道着やジャージ姿で登場することが多い。ビシッとしたスーツ姿もいいが、柔道着姿もとてもよく似合うのだ。ライアンを演じるキム・ジェウクと柔道をするシーンでは、長身の2人が組み合い、迫力のある投げ合いを見ることができる。そしてドクミの親友、ソンジュ(パク・ジンジュ)の幼い息子、ゴヌ(チョン・シユル)とのやり取りが微笑ましい。

 筆者は『梨泰院クラス』を観たあとに本作を観たのだが、ボヒョンがこんなに優しい笑顔を見せる人なのだとギャップに驚いてしまった。凛々しい柔道着姿とともに、ちょっぴり切ない想いをするウンギの演技に注目してほしい。

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