『良くも、悪くも、だって母親』イ・ドヒョンが記憶を取り戻す アン・ウンジンと反撃開始

 Netflixで配信中の韓国ドラマ『良くも、悪くも、だって母親』が、クライマックスに向けて人気を集めている。NetflixのグローバルTOP10(非英語シリーズ)でも第3位に浮上した(5月22日~5月28日週)。

 本作は、ラ・ミラン演じる養豚場を営むチン・ヨンスンが、親心から厳しく育てた息子が事故に遭い、7歳児の記憶に戻ったことから、親子間の愛情を育てなおす物語だ。演技力に定評のある若手人気俳優のイ・ドヒョンが、息子でエリート検事のチェ・ガンホとして、事故に遭う前と、事故後の7歳児の演技を見事な演じ分けで魅せている。

以下、第12話までのネタバレあり

 序盤では、母子の関係性が捻じれた原因となった、ヨンスンの夫チェ・ヘシク(チョ・ジヌン)を巡る陰謀の発端が描かれた。回を重ねながら、事故にあったガンホとヨンスンの母子間の「厳しい関係性」に秘められた、母ヨンスンの心情と深い愛情が明かされていく。一方、“厳しい母のもとで育てられ、心を失くした怪物”と思われていたガンホが、実は母親想いの優しく強く、温かい息子であることに光が当たっていく。子を想う親と、親を想う子の愛情を根本に、自分たちの利益のために人を陥れていく悪に、母子がそれぞれのやり方で対抗しようとするさまが大まかなストーリーとなっている。

 第11話、第12話は、余命いくばくもないヨンスンが、自分が亡くなった後にガンホの世話をしてくれる結婚相手を探そうとセッティングしたお見合い当日に倒れるところから物語が始まる。ヨンスンの状態を知ったイ・ミジュ(アン・ウンジン)は、双子の出生の秘密をヨンスンに告げるために彼女の元を訪れるが、倒れているヨンスンとパニックになっているガンホたちとともに病院へ。意識を取り戻したヨンスンは、ミジュがガンホのお見合いを邪魔したと激怒し、ミジュの母チョンさん(カン・マルグム)の前でミジュを責め立てる。ミジュを庇うチョンさんから、激怒されたヨンスンは、チョンさんのもとに謝罪しに行き、自身の死への恐怖を打ち明け涙する。

 物語は、ヨンスンの病の進行と、ガンホが父の復讐のために集めていた証拠が次々に出てくる中で、ヨンスンとガンホを殺害するためにソン・ウビョク(チェ・ムソン)が養豚場に放火したことから急加速を見せ、第2章へ突入する。ガンホは、火事をきっかけについに記憶を取り戻す。記憶を取り戻したことを隠そうとするガンホだが、ヨンスンの目はごまかせない。欺こうとするガンホに、ヨンスンは優しく震える声で「おかえり」と声をかける。

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