『らんまん』要潤演じる田邊は“悪役”か? 週タイトル「シロツメクサ」が意味するもの
そこに使いの者としてやって来るのが、寿恵子(浜辺美波)。白梅堂の菓子を届けに屋敷を訪れたのだ。田邊、名須川、佐伯、高藤は寿恵子に興味津々。特に高藤は寿恵子が部屋に入って来るや否や、ティーカップを片手に思わず二度見(!)を決めている。舞踏練習会について叔母のみえ(宮澤エマ)から事前に聞いていた寿恵子は、「西洋の音楽が大層美しいものだと」と笑顔で返答。その一言に田邊も思わずニンマリ顔だ。さっきまで険悪ムードを放っていた高藤も「寿恵子」を通じて田邊らと意見が一致。それは舞踏練習会に寿恵子を参加させるということ。高藤はすっかり舞踏会に向けてノリノリだ。
この第8週のタイトルは「シロツメクサ」。我々現代人にとっては「クローバー」の名の方が広く知られているかもしれない。「四つ葉のクローバー」が幸運のシンボルだというのは、クロス――十字架に通ずるキリストの三位一体からきている。1枚の絵に植物の一生を描いた万太郎の植物画を見て、「確かに、神は私に幸運を遣わせてくださった」と田邊はつぶやく。植物学教室の片隅にそっと置かれた四つ葉のシロツメクサ。果たしてそれは万太郎にとって、本当に幸運を運んでくれるのだろうか。雷鳴轟く不吉な予感が植物学教室を包み込んでいる。
■放送情報
NHK連続テレビ小説『らんまん』【全130回(全26週)】
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:神木隆之介、浜辺美波、志尊淳、佐久間由衣、広末涼子、松坂慶子ほか
作:長田育恵
語り:宮﨑あおい
音楽:阿部海太郎
主題歌:あいみょん
制作統括:松川博敬
プロデューサー:板垣麻衣子、浅沼利信、藤原敬久
演出:渡邊良雄、津田温子、深川貴志ほか
写真提供=NHK