藤原丈一郎が『ペントレ』で最も苦労したのは? 愛されキャラ米ちゃん役は「ほぼそれ」

 少しずつ物語の謎が明かされてきた金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』(TBS系)。山田裕貴が演じる主人公・萱島直哉をはじめ、未知の世界で少しずつ変化している登場人物たちの中で、ある意味“もっとも変わっていない”とも言えるのが、愛されキャラの米澤大地だ。第1話からムードメーカーとして場を和ませ、過酷な状況が続く物語の中でもホッと一息つかせる存在になっている。演じるのは、なにわ男子の藤原丈一郎。「“ほぼそれ”」と自身が語る米澤をどんな想いで演じているのか。そして、『ペンディングトレイン』の現場で何を感じたのか。じっくりと話を聞いた。(編集部)

山田裕貴は“愛され座長”

――今回のドラマについて、なにわ男子のメンバーと何かお話ししましたか?

藤原丈一郎(以下、藤原):考察が半端ないです、特にみっちー(笑)。うちの道枝(駿佑)は『ペンディングトレイン』の出演者に今まで共演した俳優さんが多いのと、さらにはメンバーが出るというのもあって、めちゃくちゃ聞いてきます。「どうなるんすか?」「どういう意味なんですかねぇ?」とか探ってくるんですよ。こっちはもちろん知ってるので言いたいんですけど、濁していて。でも、友達が「観てるよ」とか「毎週金曜日が楽しみ」って言ってくれるのは、すごく嬉しいですね。

――現場の雰囲気や撮影のエピソードを教えてください。

藤原:作品自体はシリアスで、緊張感が漂うようなイメージがあると思うんですけど、撮影現場は劇中で本当に大変なサバイバルをしているのか分からなくなるくらいのわちゃわちゃ感があります。最近は、よく山田(裕貴)さんと赤楚(衛二)さんが関西弁を違うイントネーションで言ってきて惑わすので、ちょっとクレームを言いたいくらいです(笑)。おふたりは愛知出身なので関西弁も違和感ないんですけど、変に僕が演じる米ちゃんを真似してくるんですよ。しかも、本番が始まるギリギリまで、ずっとエセ関西弁を言ってくるっていう。

――思わずつられそうになったりも?

藤原:めっっちゃなります。僕、一回標準語でセリフを言っちゃったことがあって、そのときは関西弁で「大丈夫やで~」とか言ってきたりして(笑)。和気あいあいとした、温かい現場でやらせていただいています。

――どこかほっこりするような米澤役は、藤原さんにぴったりなのではないでしょうか。

藤原:ありがたいことに、僕は生まれてから20数年、ずっと関西で育っているので、セリフが関西弁だからこそスッと言える部分があります。あとは、明るくてよく喋るところは藤原丈一郎に似てるというか、“ほぼそれ”なので、ぴったりの役なのかなと思っています。

――お得意のフリップ芸も役に立っているのでは?

藤原:いやまさか、僕がふだんから使っているフリップがドラマにも反映されるとは思っていなかったので、びっくりしました。設定上、米澤が専門学校でアニメやゲームを学んでいるからなんですけど、アイドルの中でやっていた活動が役に活かせるというのは、一つの武器になるのかなと。脚本の金子(ありさ)さんが調べて入れてくれたのかはまだ聞いてないんですけど、点と点が繋がる部分が多いので、僕自身はすごく演じやすいです。

――米澤を演じる上で、苦労したポイントはありますか?

藤原:極限状態の中での“疲労度”ですね。始まる前に「今、ペンディングして何日目です」「水も飲んでません」「ここ数日前はこれしか食べてません」とか言われるんですけど、一つの動き、腰を上げるだけでも力量が難しいなと思っています。今回のドラマは1話完結ではないので、“疲労度”の波グラフを、自分の中でより明確にしていかないといけない。プラス、この車両にいるみんなで波を合わせるっていうのもあるので、今でも苦労しています。ついつい米ちゃんは“元気”なイメージがあるので、元気に演じてしまって「いや、さすがにそこまで元気じゃないかも」と監督からご指摘をいただいたりもして。そこは最終回まで、苦労するところなのかなと思います。

――回を追うごとに、井之脇海さん演じる加藤との距離がどんどん近づいていますね。

藤原:ドラマの中でも加藤・米澤の絆がだんだん深まっていくんですけど、井之脇・藤原もお互いに野球が好きで、僕はオリックスバファローズ、海くんは横浜DeNAベイスターズのファンなので、「そっちどう?」とか聞いたりして、どっちが加藤か井之脇かわからなくなるぐらい常に一緒にいます(笑)。視聴者の方にも、「加藤・米ちゃんのペアいいよね」って推してもらいたいですね。

――劇中と同じように、実際の仲も深まっていると。

藤原:周りも「2人めっちゃ仲いいじゃん!」って、微笑ましく見てくれるんですよ。それをいつもニヤニヤ見ているのが赤楚さんです(笑)。逆に、僕ら2人が恥ずかしくなってきますよね。休憩中にイスがあるとしたら、「加藤さんの横は米澤くんが座るよね」みたいな(笑)。完全にペアなので、ドラマの中でもいい関係にはなっているのかなと思います。

――愛されキャラの“米ちゃん”を演じる藤原さんから見た、現場で一番の愛されキャラは?

藤原:山田さん演じる直哉は僕らとちょっと対立している部分もあるので、撮影中はみんな一歩引いてるんですけど、カットがかかったときに山田さんが「俺、ずっと怒鳴ったり怒ったりしてるから、みんなと喋るのがすごく楽しいんだよね」とか言ってくださるんですよ。僕らもそれが嬉しいし、役のことだったり、作品のことだったり、他愛も無い話をしたり。出演者の方が「昨日、ラジオ聞きましたよ」「この前、あの作品観に行きましたよ」と山田さんに話しかけたり、ほんまに“愛され座長”って感じがします。

――座長の山田さんを中心に、みなさんで楽しまれている現場なんですね。

藤原:僕がクランクインしてちょっと経った頃、4月に京セラドームで始球式があったんですけど、そのときも「藤原くん始球式やるんでしょ? 練習しようよ」って。撮影の合間にキャッチボールさせてもらえて、すごく嬉しかったです。

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