『unknown』町田啓太が最悪のタイミングで略奪キス 鮮血の結婚式へのカウントダウンも

 やりたい放題で、超濃厚。『unknown』(テレビ朝日系)第4話を一言で説明すればそうなる。もうすぐ折り返しを迎えるドラマが怒涛の展開を見せている。

 トピックだらけなのでどこから触れようか迷うが、まずは“コロ介”こと加賀美(町田啓太)のこころ(高畑充希)へのキスになるだろう。思わせぶりな態度を取りながらも、こころへの思いに蓋をしてきた加賀美。見舞いにやってきたこころは、定食屋「どんぞこ」の店主・源治(酒向芳)との“コロ介不倫”を耳にし、その真相を確かめようとするも、加賀美はこころのパーカーの紐を引き寄せてキス! かと見せかけて、フードを被せて「赤ずきん」といつものようにおちょくる。ここまで来たら加賀美とこころは本当にただの同僚なのかと思った矢先の最悪のタイミングでの略奪キスである。

 なぜ最悪かというのは、虎松(田中圭)とこころが婚約破棄の危機を乗り越えた矢先の出来事だったからだ。20年前に起こった一家惨殺事件の犯人が虎松の父・一条彪牙(井浦新)であり、当時中学生だった虎松はその第一発見者だった。そのことは、こころの父・海造(吉田鋼太郎)、母・伊織(麻生久美子)にも伝わり、海造は怒り心頭。だが、虎松を愛するこころの説得もあり、なんとか和解。役所に婚姻届を提出し、2人の未来を夢に描いていた直後の加賀美襲来であった。人目を気にせずこころを溺愛するタイプの虎松は、第5話の予告ですでに嫉妬を燃やしている。

 そして、今週も海造……というか吉田鋼太郎はやりたい放題であった。こころから虎松の過去を聞いた際の叫び「OMG(オー! エム! ジー!)」、主治医として入院する加賀美に接近したり。『闇原家の知られざる愛のメモリー』というタイトルで海造と伊織の馴れ初めを描いたスピンオフが公開されているが、そのサスペンスドラマにおけるコメディ的演技は拍車がかかっていく一方である。彼の影響からなのか、この第5話では“よよさん”こと世々塚(小手伸也)もすっかりコントのような演技に走っている。共通しているのはどちらもその受け手役が高畑充希であることだ。

 サスペンスにコメディ要素が多分に入ってくるのは、『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)チームの特徴と言えるが、第3話の千葉雄大に続き、第4話では志尊淳がゲスト出演。どちらも『おっさんずラブ』シリーズからの友情出演であり、特に志尊は現在、朝ドラ『らんまん』(NHK総合)で主人公・万太郎(神木隆之介)の相棒・竹雄を演じる多忙なスケジュールにあり、このタイミングに民放ドラマで彼を見られるとは思っていなかった(『らんまん』とは真逆とも言っていいほど鈍臭い役)。

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