『わたしのお嫁くん』波瑠×高杉真宙を取り巻く不器用な恋心 様々な“気になる”が交差する

 速見穂香(波瑠)がついに自身の中に芽生えた山本知博(高杉真宙)への特別な想いを自覚し、それを勢い余って本人に打ち明けてしまう。しかし、依然として2人の距離はなかなか近づかないどころか、あらぬ方向に話が転がっていく、そんな歯痒さが充満した『わたしのお嫁くん』(フジテレビ系)第4話。

 山本の同期・赤嶺麗奈(仁村紗和)も非常にわかりづらく不器用ながら山本に好意を寄せているようで、穂香に好きな人ができれば山本とのルームシェアを解消するだろうと画策。そこで営業部エースの古賀一織(中村蒼)と穂香をくっつけるべく、ビアフェスタのペアチケットまで2人のために手配するも、結局このイベントには穂香と古賀だけでなく山本と赤嶺の4人で参戦することになる。

 赤嶺の不思議すぎるポイントは酔っ払った山本に自分が付き添って帰ると言い、穂香と古賀を2人きりにするのはいいが、その後が非常に雑で、なぜか山本をベンチに寝かして段ボールをかけて放置。その段ボールには「ゆっくりおやすみby赤嶺」というメッセージ付きだ。山本が酔っ払っているのをいいことに自身の部屋に連れ込んだりしないのはフェアでいいと思うが、野外に放置というのもまたなかなか斬新だ。穂香と一緒に山本の話をしている時に「私の方が色々知ってます。先に出会ったのも……」と涙ぐむ赤嶺を見るに「そんなに好きだったんだ……いつの間に!?」とびっくりしてしまった。

 そして赤嶺がこの4人でテーブルを囲む機会を作ってしまったがために、穂香も山本への好意をより意識することになる。帰り道では思わず本人に「気になってるだけだってば!」と口走ってしまう。

 しかし、また穂香も穂香で、自分の中にある好意を認め打ち明けてしまうことに非常に及び腰だ。せっかく築いてきた山本との心地よく楽しいルームシェア生活を壊してしまいかねないと危惧しているらしく、「今ならまだ引き返せる」と自分に言い聞かせる。彼とは「恋だの愛だのでいつか終わる関係になりたくないんだよね」と親友・高橋君子(ヒコロヒー)に明かしていた。

 山本への気持ちが溢れ出てしまわないようにするため、一緒に過ごす時間を減らしてしまおうと不自然なまでに山本を避けてしまう穂香。営業の極意を新人社員の花妻蘭(前田拳太郎)にレクチャーするという大義名分の下に行われる“朝活”、夜は古賀との新商品開発のための市場調査に出向く。とにかく忙しくすることで、自分の気持ちを見て見ぬ振りしようとする穂香の作戦はあまりにその場しのぎすぎる。

関連記事