吉沢亮×山田裕貴×眞栄田郷敦にとって『東京リベンジャーズ』とは? 溢れるキャラへの想い
男たちの青春と友情、そして抗争劇と激しいアクションで我々を魅了した実写版『東京リベンジャーズ』から早2年。原作でも1番人気のエピソードと言っても過言ではない「血のハロウィン編」が、『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-/-決戦-』の2部作として公開される。
本作は、東京卍會(トーマン)のメンバーをはじめ、個性豊かで芯の通ったキャラクターたちが実にカッコいいが、彼らを演じるキャストも豪華だ。今回リアルサウンド映画部では、東京卍會の総長・マイキーを演じる吉沢亮、東京卍會の副総長・ドラケンを演じる山田裕貴、東京卍會の弐番隊隊長であり、まとめ役の三ツ谷を演じる眞栄田郷敦にインタビュー。
彼らはみな東京卍會の結成メンバーであり、今作では重要な意味を持つ“ある歴史”を共有している。各キャラの人情溢れる一面を見ることができる「血のハロウィン編」において、吉沢、山田、眞栄田はそれぞれどのように役を作り上げたのだろうか。役への解釈から好きなバディまでを語ってもらった。【インタビューの最後にはチェキプレゼントあり】
吉沢亮×山田裕貴×眞栄田郷敦インタビュー撮り下ろしカット【全11枚】
前作『東京リベンジャーズ』の反響と、改めて自身の役について思うこと
ーー1作目は大反響を呼んだ作品となりました。『東京リベンジャーズ』という作品は、皆さんにとってどのような作品になりましたか?
吉沢亮(以下、吉沢):どんな作品だったんでしょうね。『仮面ライダーフォーゼ』(テレビ朝日系)以来の子ども人気が再熱してるかもしれないです。意外と子どもにも人気なんだって思いました。数年前までは「息子が『仮面ライダー』観てるんです」と言われることがあったんですが、最近は「うちの娘がマイキーの大ファンなんです」って言われることが多くて。子どもにモテちゃって(笑)。
ーー実際どちらもカッコいいキャラクターですよね。
吉沢:そういう意味でもとても嬉しいです。
ーー山田さんはどうですか?
山田裕貴(以下、山田):各所でお会いする人や現場で初めて会う人に、「おお! ドラケン!」みたいに言われることが多いですね。あと、もちろん『東リベ2』をやれたからなのかもしれないですが、普段演じていて「俺、コイツ(役)なんだな」って思うときはあまりないんですけど、ドラケンだけ「俺ってドラケンなんだよな」って思う瞬間がすごくあります。それを不思議に感じています。
ーー役の“実感”とは違いますか?
山田:実感というより、「俺ってドラケンをやってる俳優なんだな」って、なんか俯瞰している感じです。多分、(自分の素とは)違いすぎるからなのかな。
ーー眞栄田さんはどうですか?
眞栄田郷敦(以下、眞栄田):僕も前作『東京リベンジャーズ』にちょっとだけ出させてもらいましたけど、それでも「三ツ谷さん観ましたよ」とか言っていただけるので、ありがたいですね。
ーーやはり『東京リベンジャーズ』の魅力でもあるキャラクター(役)のイメージは強く刻まれています。作品の魅力もそこにありますよね。
山田:あと、「ヤンキー×タイムリープ」って、これまでありそうでなかった話でもありますよね。
眞栄田:僕は東京卍會の志がいいなと思っています。
吉沢:いいよね。あとは“主人公が弱い”というのは、ヤンキーものでは新鮮な気がします。主人公が喧嘩で無双していくのがヤンキーだという印象がありますが、この作品では弱くて情けない奴が真ん中に立って、その人間の魅力だけで周りを引っ張っていく。新しいヒーロー像だと思います。
ーーそれぞれのキャラクターが、それぞれの大切なものを貫いていて全員カッコいいですよね。ご自身が演じられた役のキャラクター像について、どのように捉えていますか?
吉沢:マイキーは漫画的過ぎますよね。チビで、めっちゃ弱そうで、ニコニコしてて、キレたら一番ヤバいやつ、みたいな。「漫画だろう、お前」って感じ。
山田:まあ漫画だしね(笑)。
吉沢:そうだね(笑)。そういう、割と男が憧れる要素を持ってるんじゃないかな。中二心をくすぐられるキャラクターだなという気がして、だからこそ実写で演じるのは難しいなと思う瞬間もありました。でも、今回は特に“自由さ”みたいなものもありつつ、ちゃんと背負うべきものを背負えている感じがしています。ただ、背負ってるからこそ、ちょっとおかしくなってる面もあり、“強いけど、弱い”みたいな、そういう人間臭いところもすごく魅力的だなと思いました。それほど責任を感じる男なんだなと、いいやつだなと思います。
ーー過去編でみんなでバイクに乗るシーンなどを観ていると、マイキーの人情の部分がとても出ていますよね。
吉沢:それこそ過去のみんなでワイワイやっているところとか、組織として大きくなる前の、ただただ「友達のノリで始めました」みたいなあのテンションはやっていて楽しかったです。前編の中で唯一ほっこりできる場面で、結構好きなシーンです。
ーー山田さんはドラケンについてどう考えていますか?
山田:人を想う心を持っているところですね。マイキーに対しても、東京卍會に対しても、タケミチ(北村匠海)、場地(永山絢斗)、一虎(村上虹郎)に対しても。
ーー今作は見せ場も多いですし、東京卍會にとってドラケンがいかに重要な存在であるかも見えてきます。そんなドラケンを表現するにあたって、どのようなことを意識しましたか?
山田:過去、結成メンバーといるときはもっとお兄さん的というか、あんまりはしゃいでないのかなと思っていました。でもそこであえてよく笑っていたりすることで、大人になった感や、アイツらがいなくなったから笑みが減ったのかなとか、そういうふうに見えればいいなというのは意識していました。あとは本能のままにというか、心のままにというか。「人を想う心を持ってる男だ」というベースだけを持って、みんなと向き合っていきました。
ーー三ツ谷は今作でついに活躍が見えてきます。眞栄田さんはどのようにキャラクターを捉えていますか?
眞栄田:人のことを考えられるというか、“中間に立てる”存在なのかなと思います。マイキーとドラケンは総長・副総長としてトップに立つべき存在ですが、そこの繋ぎ役でもある。つまり、結成メンバーでいるときは対等に対応できるけど、全体の中にいるときはちゃんと彼らを立てつつも、他のメンバーにもちゃんと寄り添えるような、繋ぎ役というか“パイプ”なのかなと、個人的に思っています。